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旅の記録#51 宮崎県 日本のひなたには驚きの絶景がありました

大分県から南下し、今度は九州の中央東側の県である宮崎県を目指します。宮崎県といえば温暖な気候とマンゴーかなとイメージを持ちつつ、友人に教えてもらった高千穂峡はどんな所だろうかと考えつつバイクを走らせました。途中、避けられない雨に遭遇し、レインウェアとシューズカバー(これが大正解だった!)、リュックサックもタイヤ用カバーで丸ごと包んで、冷える気候の中を脇目も振らず宿へ向けて走りました。


高千穂峡に魅せられる

何人かに「オススメだよ。」と教えてもらって地図にマークしていた所です。近くの宿に泊まってから午前中に向かいました。近くの県道から高千穂峡へ向かう道へ入るとすぐに九十九折りの急坂になります。坂を下るとすぐに紅葉の美しい遊歩道の続く広場に出ます。近くのバイク駐輪場に停め周囲の紅葉を眺めます。「確かに綺麗な場所だな」と思いながら散策し、近くの小さな橋に差し掛かると、本当の絶景はそこにありました。小さな橋の欄干から落差17メートルの下に岩に挟まれた渓谷がありました。思わず声が出るほどです。

高千穂峡の溶結凝灰岩は、阿蘇カルデラの火山から噴出した高温の火砕流が堆積してできた。車で小一時間掛かる距離の谷に、超高温の火山灰を厚さ100mも堆積させる凄まじい噴火だ。12万年前と9万年前のことなので、それほど前のことではない。一度溶けた火山灰は、再び冷えて固まる際に体積の収縮が起こり、柱状の亀裂を生じさせる。写真の節理は平行ではなく、扇状をしているが、渓谷を歩くとさまざまな節理の模様が見られる。
引用元:GEOSCAPE 高千穂峡の柱状節理 宮崎県高千穂町

   URL:http://geo-scape.com/takatihokyou1/

下に見えるボートは予約制で、当日券も売り切れていたので今回は乗れませんでしたが、それでも峡谷沿いに続く遊歩道を歩くだけでも、柱状節理の生み出す独特の縞模様や長い間水が流れることによってできた岩の形状などを存分に楽しむ事ができます。地形付きだけでなく、全ての人におすすめできる観光スポットです。

到着した所も紅葉の素敵な広場でした。
すぐ近くにある橋から下を眺めると…。
ドーン!と絶景が広がります。
紅葉も相まって最高の景色です。
下流側は川幅が広く、ここにボート乗り場があるようです。
水墨画の大作をそのまま見ているような景色です。
柱状節理がよくわかる部分。川沿いに石の柱が縦に横に躍動します。
往復で30分ほどの遊歩道に高千穂峡の魅力がたくさん詰まっています。
朝の光に照らされた葉が綺麗でした。
木々と渓谷とこの落差の掛け合わせは、高千穂峡だけではないか。
宮崎に来たらマンゴーを!と思い購入。
甘くて美味しかった。

日向岬と馬ヶ背

今度は日向岬という景色の良い場所があると聞き、高千穂峡から東へ海のほうに向かいました。元々地質学が好きという訳でもないのですが、旅を始めてからこういった場所に行くことが多くなりました。
ここも海に面した場所が波の侵食によって独自の地形を形成し、柱状節理などの特徴的な地形が出現している場所です。お土産屋のある駐車場から歩いて10分ほどの場所を見て回ってきました。途中の細島灯台は展望台の景色と天気も相まってとても絵になる風景でした。
馬ヶ背は日向岬のリアス式海岸の形状がよくわかるスポットで、断崖絶壁にせり出した展望台からは開放感抜群の景色が広がっていました。

自然のある気持ち良い道を歩きます。途中、急な坂もあります。
道の途中で遭遇した、文化財の細島灯台。かわいい建物。
細島灯台からは広い太平洋が見えます。
馬ヶ背からの景色。ここも落差がすごい。
見事な柱状節理が見えます。

日南の気候と地形

日向岬から海沿いに南下して青島という街で泊まった翌日、鵜戸神宮を経由して鹿児島に向かう途中で、道の駅フェニックスに寄ったり海沿いの写真スポットで地形を見たりしてきました。

道の駅フェニックスからの景色。
ヤシの木の一種「フェニックス」が南国の雰囲気を醸し出します。
道の駅で見かけたパイナップル。これこそ食べるべき!と思いました。
甘くてジューシー!美味しかったです!
すぐ下に見えた鬼の洗濯板。泥岩と砂岩の層が侵食されてできたようです。
道の駅近くだけでなく、南下する海沿いの道の各所で見られました。
ちょっと走った場所にあった、写真スポットのある駐車場から海岸に降りると砂岩の侵食でできた
奇怪な岩場がありました。
波の侵食が砂岩に作り出す形状はまさに多種多様です。
おもしろい縞模様ができてます。

岩戸に隠れた鵜戸神宮

鵜戸崎岬の突端にある洞窟の中に朱塗りの御本殿が鎮座するとても珍しい神社です。「鵜戸さん」の愛称で親しまれているそうで、国の名勝にも指定されており、鵜戸神宮の敷地を含む周辺の岬と海の一部が対象となっています。
本殿の鳥居近くの海を望む場所では亀石という岩の桝形があり、そこに運玉という石を投げて桝形に運玉が入ったかどうかで吉凶を占う「運玉投げ」も有名で、多くの方が挑戦していました。

駐車場から少し歩き、海の目の前に出るとそこからは本殿まで続く海沿いの参道になります。
広がる海を見ながら参道を歩きます。
色鮮やかな神門が海と空の青に映えます。
本殿の近くまで来ました。目の前の海には周辺一体を形作っている岩と同じ材質の奇岩が見られます。
御本殿が鎮座している自然洞窟が見えてきました。来るまでに見た海岸の岩戸同じ地質のようです。
鵜戸神宮にお祀りされている豊玉姫が乗ってきたという霊石亀石。運玉投げ占いは、運玉を投げて岩の背中にあたればよし桝形に入ればなお良しという占いだそうです。
自然洞窟の中に佇むお宮は赤色鮮やかな建物です。周囲の岩と共にぐるりと一周して見る事ができます。
岩戸に守られたお宮はここにしかない景色です。
御朱印巡りも御朱印帳がいっぱいになったので、鵜戸神宮で新調しました。
岩戸と空と朱色の組み合わせがかっこいい!

好天に恵まれ温暖な気候を感じながら、自然の作り出す驚きの風景を目にする事ができました。宮崎県を見た後は更に南下し、鹿児島県は霧島市を目指します。

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