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旅の記録#52 鹿児島県 九州の南の宝箱

宮崎県の南端から西へ向かい鹿児島県に入ります。今までの旅行で桜島にいけずじまいになっているので桜島は上陸したいなと思いながら向かいました。


霧島山地の麓、霧島神宮へ

鹿児島県では霧島神宮へ参拝しました。霧島神宮の背後に聳える高千穂峰は、天照大御神の神勅を受けて孫神である瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が三種の神器を手に7人の神様と道案内の猿田彦命と共に高天原から地上に降り立った最初の場所として、建国神話に伝えられている場所です。また、神々が天の浮き橋から下界を見下ろした時、霧のけむる雲海の中に島のように見える所を見つけ、そこに一本の鉾を投げて突き刺した事が霧島の由来と言われています。

着いてみると、広めの駐車場で大型バスが観光客を乗降させている場面を見かけ、大きな神社であることがわかりました。参道へ出てみると整然と並んだ灯籠と石畳の奥に立派な本殿が見えます。令和4年に国の重要文化財の指定を受けた神社の風格は遠目でもわかりました。

整然と並んだ石畳と木々と赤い灯籠の並びに厳かな雰囲気を感じます。
立派な本殿の造りは近くから見ても立派です。
御神木の杉も丁重に整備されています。

噴煙けむる桜島へ

前に訪れた時に行けなかった桜島へ。鹿児島市内にあるフェリーターミナルへ向かいます。長時間の運転の疲れもあり、今回は駐輪場にバイクを置いて身一つで連絡船に乗り込みました。対岸の桜島は近いので20分ほどで着きます。バイクを置いて行ったため、島内での移動はレンタサイクルを借りました。

凹凸の影がかっこいい桜島。噴煙も上がっています。
出発前、少し霧雨だったのですが雲の隙間からの陽光で虹ができていました。
自転車でちょうど良い距離をレンタサイクルで巡ってみます。スタッフの方が、住宅地だから避けた方が良いとか雨だからこの道はやめておいた方が良いなど親切に教えてくれました。
桜島ビジターセンターにて。桜島が火山でできた島であることがよくわかります。
火山が爆発する度に巻き上げられ、降り積もる灰を処理するための専用の袋が島民に配られているようです。火山に打ち勝つという意味を込めて「克灰袋」と名付けられています。
火山噴火で出てくるのは灰だけではなく、弾丸のように降ってくる火山の石「火山礫」も危険なため、登下校の小学生はヘルメットをかぶっているようです。
火山灰や火山岩がお土産になっていました。これ以外にもたくさん、火山灰を使ったお土産や取り組みが島の各所で見られます。火山島と共に生きる人たちの思いを感じます。
桜島溶岩なぎさ公園からの眺め。どこから見ても様になる。
桜島小みかんは降灰によって稲作が適さない桜島にとって大事な農作物です。
ちょうど出荷の時期だそうで、現地の方が一つ分けてくれました。
直径4センチ弱の小さなみかんは世界一小さなみかんとして、ギネスにも登録されています。
1日に50便近くある連絡船は、行ったり来たりの大忙しです。
海岸の岩も火山島らしい黒い石が目立つ。
フェリーターミナルに飾られていた、火山灰で描いた桜島大根。
島への愛を感じます。
旅で会った人から教えてもらった、ターミナル近くの味処忠さん。 
美味しかった!化学調味料なし、小みかん香る初めてのラーメンでした。
楽しかった桜島。また来たい!今度もっと島を見てまわりたい。

バイクと共に沖縄へ

鹿児島の次は遠く離れた沖縄へ向かいます。鹿児島市から出るフェリーへ乗って、丸一日かけて沖縄の本部港へ向かいました。

ターミナルで手続きをして待機していると、同じように日本一周の旅をしているカブ乗りさんに出会いました!すごい偶然!今の旅の状況やこれからの予定など、船内で色々お話しすることができました。

お二人の旅アカウントはこちら

フェリーターミナルから見る桜島と一旦お別れです。
どんどんコンテナが積まれてゆきます。
フェリーの内部は売店やレストランなど1日過ごすのに必要なものが揃っています。
好天の中出発しました。
途中の寄港地では、この辺りで有名な黒牛も運ばれていました。
徳之島、沖永良部島などに寄港しながら、人と荷物の積み下ろしをしてまた出発します。
沖縄に近づくにつれ、段々と寄港地の海も綺麗なブルーになってゆきます。
フェリーから見える与論島の海は感動する綺麗さでした。
本部港に到着しました。人生はつの沖縄のバイク上陸です。
同じカブ乗りの二人は那覇港なのでここで別れます。ありがとう!お互い安全運転で!

エネルギー感じる桜島から長い船旅を経て、とうとう日本の最南端・最西端の県に上陸しました。沖縄ではどんなことに出会えるか、楽しみです。

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