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海外ドラマ「マーベラスミセスメイゼル」がマーベラスな話

 シーズン5で堂々の完結を迎えたアマゾンプライムのドラマ、マーベラスミセスメイゼル。素晴らしかったのでその話をします。なるべくネタバレを含まないようにしますが、若干はあるかと思うのでご了承を。


あらすじ
アッパーウエストサイドで暮らす主婦ミッジは、夫ジョールに逃げられる。そこからコメディアンとしての才能をガスライトカフェの店員スージーに見出され、厳しい男社会を切り開きながら、スタンドアップコメディの道を進んでいく。


とにかくミッジとスージーの関係が尊い。友情という段階をはるかに超えてる。
そして、ミッジとジョールの関係も尊い。恋愛という段階をはるかに超えてる。
ミッジの母ローズが娘に影響を受けて自立しようとする姿にもすごく共感できるし、父エイブは最初はザ・家父長制の親父なのだが、ほんとおもしろ可愛い。

ぽん太がこの世界のキャラで一番好きなのはスージー。嫌われ役を引き受けることが多いが、それをなんとも思ってない感じが良い。あることがきっかけで、一生懸命生きてるのに、誰にも評価されない、気付かれない才能を見つけ出すことを一生かけてやっていくと決意するが、そのシーンには痺れた。

ミッジがジョールと離婚してから、主婦時代にツケで買ってた日用品を、夫名義から自分名義に変えた途端信用がなくなるので売ってくれなくなり、泣いてスージーに電話するというエピソードがあるのだが、現在絶賛無職のぽん太も一緒に悔しくて悲しい気持ちになった。

ミッジを取り巻く男たち(恋愛になったりならなかったり)もみんなそれぞれに良い。シーズンごとにフォーカスされる人物は変わるが、みんなガンバレ!と思う。
特にレニー・ブルースはジョールの次に(と、ぽん太は感じている。あくまでもジョール推し)ミッジを支えた人物なのだが、史実では早くに死去している。ドラマの中ではどんなに落ちぶれてもレニーの才能をスージーがほっとかないと思うので、大丈夫だと思う。

全キャラに親しみと深みがあって「この人何がしたいんや」って意味不明なキャラが1人もいない。それぞれにドラマの中で人生があって、そこでちゃんと生きてる感じがする。そこが良い。

最後の最後のシーンは一見何気ない感じに思えるが、実は自分史上最高レベルの終わり方ではないか?とすら思う。シーズン1から見ていたぽん太はカタルシスを感じたよ。

字幕もいいけど、絶妙なニュアンスの会話を楽しむなら母国語吹き替えがおすすめです。

ではまた!


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