見出し画像

30代から40代、おしゃれの自立への一歩

 「その服もうゾンビの服みたいになってるで」
夫が言った。最近新しい服を買っていないなと思う。どうしてもおしゃれの優先順位が低くなってしまう。自分より子どもにお金を使いがちになるのはまあ置いといて、自分に使うぶんのお金の内訳を考えても、服よりも本やゲームの比率が高くなってしまう。なんでだろうと考えた。

今思い返すと、もう少し若い頃は実母と買い物に行って服を買うことが多かった。母はおしゃれな人なので私のトンチンカンなコーデによくダメ出しをした。じゃあどれならいいのよと、めんどくさいので服は選んでもらうことにしていた。
時は流れ、母と一緒に買い物に行ったりすることはなくなった時にふと気付いた。私はおしゃれの自立ができてないと。何を選んでもいけてないと思ってしまう。自分の選択に自信がない。誰かに決めてもらいたい。

弟の方が顔が美形だったので「男女逆だったらよかったのに」やら「ぽん太は美人ではないけど愛嬌がある」とよく言われていたが、なんだかうすぼんやりとダメ出しされてない?と今なら思う。大昔の負の遺産、謙遜の文化と子どもへのダメ出しは、おしゃれの自立ができてない中年女子を生み出してしまった。

これは由々しき事態である。早急に対処しなければ。「服を選ぶ」「自立」でググると、「子どもは自分で着る服を選ぶと自己肯定感が上がって頭も良くなる」とあるではないか。今からでも間に合うか疑問だが、(ほんとは)可愛い(と思っているであろう)娘に服を選んで買ってくれるお母さんはもういない。
自分でちゃんと考えて、自分で選んで服を買おう!そう思った。

そしてそのことについて考える機会をくれた夫よ、これからも油断したらすぐ服がゾンビ化するので指摘してほしい。そしてぽん太の服のセンスに関しては基本的に何も言わないところも好きだ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?