専門用語が飛び交う医療現場
医師や看護師さんは学部教育や看護学校等で医学や看護を学んでいるので、医学用語等への反応が早いです。
その点事務さんは医学系ではない学校(一般の大学、専門学校、高校)を卒業して就職する方が多いので、医学用語の理解等に時間が掛かります。
「ギネの先生にこれ渡しておいて」
「アンギオ室にこれ持って行って」
「ウロ外来に行ってきて」
上述以外にも「ザー、アッペ、カイザー」といった事務さんでは理解できない言葉が日々飛び交っています。
とは言え、医療の現場においてそれらを悠長に教えてくれるような時間は存在しません。「分からなければ分かる人に依頼する」という瞬時の判断が現場では下され「分からない人は置いていかれる」というのが実情です。
医療の現場というのは、事務さんにとって就職してから初めて目にするところなので、就職してから暫くは混乱続きの日々を経験する事となります。
また、職種が異なるので、その事務さんが入職1年目なのか10年目なのかを現場スタッフは理解していません。つまり、医療の現場を知っている事務さんとして当たり前のように医療用語を使って依頼してくる事が多いです。