無精者のボーズ鍋
ボーズ(坊主)鍋とは、底が丸く半球状になっているアルミの片手鍋です。
音響メーカとは関係ありません。メジャーじゃないので、見たことない人も
いると思いますが、私は長年愛用しています。利点〇と欠点×は・・・。
利点
〇少量でも調理 底が丸いので、一人分の味噌汁とか作りやすいです。
(底の部分が平坦ではなく球状なのでに少ない水量
でも適度に材料が対流する深さが出る)
〇速攻・一人味噌汁の作り方(自己責任)
1,お椀に具材と水を入れます。(分量測るため)
2,お椀の中身をそのまま、この鍋に入れ火をつける。
入れる際、そこが丸いので勢いがつきやすく、
反対側からこぼれやすいので優しくいれましょう。
沸騰したら2・3分、弱・中火で煮る。
(だしの素があれば入れてもよし)
3,その間に椀にチューブ味噌をブリブリ適当に入れる
4,火が通った気がしたら、お椀に戻して味噌を混ぜる
5,出来上がり。
〇速攻お湯わかし コーヒー1杯分くらいなら速攻でお湯が沸きます。
欠点
×不安定 最大の欠点です。コンロの五徳などの上に置かないと
コロンと転がり安定しません。
(五徳に置いても、空だと不安定です。)
×IH不可 アルミなので、IHには使えません。
×不親切 柄の部分は木の棒ですが、購入時はバラバラで、
自分で取り付ける(付属の釘で固定)必用があります。
こう書いてみると、欠点の方が多い? 普通の雪平鍋でもいいような気も
してきました。・・・。 まぁとはいえ便利なんで使ってるんですけどね。
私がこの鍋を知ったのは丸元淑生さんという料理研究家の方の本がきっかけでした。昔、母が他界した時に、家事全般をやらなくてはいけなくなり、
途方にくれて書店で見つけたのがこの方の”新・家庭料理”という本でした。
内容は一般の料理本というよりは、かなりトガッった内容で、家庭での
料理家事全般をコーディネートするような内容になっており、
市場に行って鮭を丸買いして冷凍保存しよう、とか、豆を常備しなされ、
とか、もやしを育ててみよう、とか、色々とドラスティックな内容でした。
その中でそろえるべき調理器具として、この鍋が紹介されており、感化され
やすい私はこの鍋を使い始めたのでした。
利点で挙げた味噌汁一杯分・・・の部分はこの本の受け売りです。
この本は1992年に出た本で、もう新品は手に入りません。丸元さんも亡く
なられたそうです。この本の内容全ては実践していませんが、少なからず
影響されて、この坊主鍋も代替わりで使い続けているのでした。
軽くてクセの強い鍋です。書いた内容は私の個人的な感想と経験です。
マイナーな分、アルミ鍋にしては少しお高めです。
使用される方は自己責任で。
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