ツンデレ彼女に"癒して...?"とお願いしたら... 前編
〇〇:はぁ......仕事疲れたぁ。もう辞めたいなぁ。
今年で社会人3年目の〇〇。まだまだ若手で「これからだろ!」と思うかもしれない。しかし、自分で言ってしまうが社内でも相当仕事が出来る方らしく、上司からは "期待という名のパワハラ" 同期からは "羨望という名の妬み"
正直いつでも辞めようと思えば辞められるが、会社の利益的に自分が辞められるのは相当困るらしい。
それでも頑張れる理由は彼女と、我が家の猫の為だ。
〇〇:やっと家に着いた......あ、そうだ。いい事思いついた。
ガチャッ
〇〇:ただいまー。
シーン
〇〇:あれ...? 飛鳥ー??
家が静寂で包まれている。
〇〇:部屋にでもいるのかな?
彼女である飛鳥の部屋へと向かう。
ガチャッ
飛鳥:...。
〇〇:あ、やっぱり飛鳥いたんだ。ただいま。
飛鳥:あ、おかえり。ごめん、本読んでた。
〇〇:家に居ないかと思ったよ。笑
飛鳥:本読んでると周りの音が聞こえなくなるんだよね。
〇〇:今日も仕事疲れたよ...。
飛鳥:今日もお疲れ様。お風呂にする?ご飯にする?
ここでいつもならすぐお風呂に入るのだが...
〇〇:いや、今日はどっちもいいや。
飛鳥:......え?
〇〇:今日は"飛鳥"にするわ。
飛鳥:......は? 何を言ってんの?
〇〇:聞こえなかった?だから"飛鳥"にするって。
飛鳥:いや聞こえてない訳じゃないのよ。とうとう頭でもおかしくなった?
〇〇:いいや? 普通だよ?
飛鳥:普通の人なら到底そんな事言うとは思えないんだけど。
〇〇:いや、よく考えてみて?
飛鳥:何を?
〇〇:今仕事から帰ってきたじゃん?
飛鳥:うん。
〇〇:見るからに疲れてるじゃん?
飛鳥:うん。
〇〇:この疲れた体を癒したいじゃん?
飛鳥:うん。
〇〇:じゃあ"飛鳥"にするじゃん?
飛鳥:馬鹿なの?
〇〇:馬鹿じゃないって。
この攻防いつ終わんねん。
〇〇:もういいや、単刀直入に言います。
『飛鳥で僕の体を癒してほしいです!』
飛鳥:......引いたわ。普通に。
〇〇:え、えぇ...。
〇〇:一生(仮)のお願いです!癒してください!
飛鳥:一生のお願いです。辞めてください。
〇〇:...はぁ...そっかぁ...。
??:にゃぁ
〇〇:...ん?あ、ムギー!!
我が家の猫であるムギがやってきた。
ムギ:にゃぁ?
〇〇:今日も仕事で疲れたよ...
ムギ:にゃ💗 (お疲れ様💗)
〇〇:ムギありがとう...!ほんとにかわいいよぉ...!
ムギ:にゃっにゃっ?(可愛い?)
〇〇:うん!ムギは最高に可愛いよ!
飛鳥:......。
〇〇:あぁ〜ムギ〜!!
飛鳥:......ぇ。
(¬ -̮ ¬)ニヤリ
〇〇:...ムギ〜可愛いねぇ〜大好きだよ〜!
飛鳥:...ねぇ。
〇〇:......。
飛鳥:...ね、ねぇ......ねえってば!!
〇〇:...なに?
飛鳥:...そ、そんなにムギばっかり構わなくてもいいじゃん...。
〇〇:だって飛鳥癒してくれないじゃん...。
その分ムギはいーっぱい癒してくれるもんねー!!
ムギ:にゃぁっ💗(もちろん💗)
飛鳥:......。
飛鳥:......で.....のから....てあげ.......。
〇〇:...ん?何て?
飛鳥:もう!だから!!
『"飛鳥"であなたの体を癒してあげる!』
飛鳥:って言ってんの!///
〇〇:......。
飛鳥:.....な、何か言ってよ...///
〇〇:...いや、飛鳥の可愛さに埋もれて溺死してた///
飛鳥:ほんっっと馬鹿みたい///
飛鳥:んで、何すればいいのよ!!
〇〇:じゃあ...
to be continued...