『求:救済』の腐女子が選ぶ人生BL5選
自己紹介に代えて。
はじめまして!ただのオタクこと ”ちぇりー” です🍒
「好きなBLについて只々語りたい!」この気持ちに素直になるためにnoteをはじめてみました。
自分についてつべこべ言うよりも、
「大好き過ぎるあまり、自分の人生を語る際に欠かせないBL」こと、
『人生BL』
を紹介することによって私の自己紹介とさせていただこうと思います。
では、早速。↓↓
【毎回読後感が変わる不朽の問題作】
『にいちゃん』 はらだ
BLアワード2018、コミック部門で2位を受賞した鬼才・はらだ先生の作品です。
私がこの作品に出会ったのは4年程前。
初はらだ先生作品が『にいちゃん』でした。
ピヨピヨのBLビギナーだった当時の感想は……
「怖い!!!!(涙)」
にいちゃんやそれを取り巻く周りの環境に只々恐怖を覚えてしまったのです。
(寝る前に読んでしまい、トラウマで深夜3時に起きた記憶……)
しかし、人は成長する生き物。
2年程前、ふと思い立って読み直すと実に考えられる作品に変化していました。
「悪い」ってなんだろう。「正しい」ってなんだろう。
今思えば、これが闇の腐女子デビューを果たしたきっかけになっていたんですね…。(満面の笑み)
あ、そうそう、最近の私の感想をお伝えし忘れていましたね。
「「超絶ハッピーエンドじゃん!!!!!!!!!」」
ニコニコでゴールテープを切りましたとさ。
互いに互いだけに与える依存もまた、救済となりうるのだと信じています。
【狂気の底には純愛が眠る…。】
『うみのお城』 蜂煮
「このBLがすごい!2023」俺部門圧倒的1位を受賞したのがこの作品です。
私がこの世を去るときには棺桶に絶対入れてね…。(遺言)
「顔がいい」ともてはやされ、演技を見てもらえないことに悩み苦しむ売れっ子俳優・深井海(ウミ)くんが忘れられないのは、かつて自分の演技を心から褒めてくれた山田山(ヤマ)くんの存在。
ある日テレビでふとヤマの姿をチラ見したウミくんが起こしたアクションは
ヤマ!ヤマ!ヤマ!ヤマ!ヤマ!ヤマ!ヤマ!ヤマ!ヤマ!ヤマ!ヤマ!
活動休止からの ”ヤマ(面識無し)” に会いに行くこと!!!!!!!
ヤマ!ヤマ!ヤマ!ヤマ!ヤマ!ヤマ!ヤマ!ヤマ!ヤマ!ヤマ!ヤマ!
ヤマに会いたい一心で、田舎の工場に単身乗り込むウミくんの狂気はとどまることを知りません。ヤマの脇(通称;ヤマワキ)を突然堪能したり、ヤマにn個の質問♡をしたり…。
ぶっ飛びコメディかと油断していると物語後半で急展開が!
二人の関係性、そしてウミくんの悩みについてグッと深掘りされていく後半の展開は、BLを超えて最早人生論です…。
「やりたいこと」に真っ直ぐな二人が、貴方に一歩踏み出す勇気をくれるでしょう。
【ちなみに!】ウミくんは現在行われている『BLキャラクター総選挙2024』にて「プリンスオブ受け部門」でノミネートされています!!!(2024/08/12まで)
自分とヤマに真っ正面から向き合う彼に、是非、是非!清き一票をお願いします!!!
↓↓↓↓
BLキャラクター総選挙2024 | BL情報サイトちるちる (chil-chil.net)
【あの漫画家も絶賛したBL作家が描く唯一無二の人間ドラマ!】
『Loved Circus』 朝田ねむい
私の最推し作家様である朝田ねむい先生の初長編コミックス!
実は朝田先生の別作品『スリーピングデッド』は、『チェンソーマン』の作者・藤本タツキ先生もオススメされていたんです!
そうなんです!朝田先生の魅力は、BLを普段読まない人でも浸れる物語の厚みと青年漫画のような絵柄なんです!!!!!
中でもずば抜けてBL感が薄く、BL初心者さんでも読みやすい(当社比)のが『Loved Circus』です。「B(ボーイズ)がL(ラブ)している」というより、人間愛がテーマとなっている作品と言えるでしょう。
(朝田先生の作品全般に言える事ですが。)
やるせない人生を終えようとしたケイさんが拾われたのは、ゲイ専門の風俗店。
そこで働く人々とお客さんとの交流を描いた一作です。
夜の世界モノでは珍しい、お客さんの現実にもスポットが当てられている部分が推しポイント!
お客さんも、キャストさんも、そして経営者さんも。
夜の世界で過ごす人々には一人一人ドラマがある。そして、そのドラマこそが人間の本質を繊細に描き出しており、人の多様さと普通にありふれている「異質」というものの存在を実感させられます。
普通なことが存在しないこの世界で、素敵に生きることとは何かを再考するきっかけになる魔法のスパイスのような作品です。
【自分らしさとは。そして、愛とは。】
『愛の本能に従え!』 樋口美沙緒
今年5月にリリースされたアプリゲーム、『18TRIP(通称エイトリ)』のメインシナリオも担当されている大人気作家・樋口美沙緒先生の代表シリーズの一作。
舞台は節足動物(ムシ)と人間が融合した世界。
動物世界での弱肉強食が人間世界での階級として現われている世の中、弱肉強食の「強」に当たる「ハイクラス」ばかりが通う学校でのお話です。
本作はナナフシを起源種にもつ七安歩くんの視点で描かれていきます。
この歩くんがほんとーーーーーーに良い子!!!!!!
自分の起源種がもつとある特質のせいで、アイデンティティに対して悩みを抱える男の子なのですが、控えめな性格とは裏腹にきちんと自分の芯を持っているんです!!
BL界屈指の人間味のある子だと思っていまして、言わずもがな私の最推しBLキャラです。好きすぎるあまりに小さないのちを生み出してしまいましたぐへへへへh(以下略)
お相手となるオオムラサキの村崎大和くんも、起源種の習慣のせいで自分の意思とは関係なく振り回されてしまいます。
「自分」に対して悩みを抱える二人が導き出す答えとは。そして、二人だからこそたどり着く「愛」とは。
「らしさ」に悩める全てのひとにとっての「お守り」になる作品です。
【今世紀最大級のカタルシス】
『紙の舟で眠る 上/下』 八田てき
表紙を見る!とたん本能で感じる圧倒的美!!
美しいのはイラストだけではないのです。
重厚な物語と絵柄のジャストフィット。これが八田先生の最大の魅力です。
モデルにした人物を不幸にしてしまう呪いと戦いながらも作品を生み出す憬さんと、彼を魅了する無邪気さと天性のカリスマをもつ燿一くん。
二人の間に感じる強い絆と同時に、すぐに消えてしまいそうな危うさも孕んでいる関係性に目が離せません。
憬さんの抱える呪いの正体とは。二人が受け入れる最期とは。
現実と仮想の狭間に漂うような気持ちで没入できるこの物語では、BL史上、いや、物語史上最高峰の「救済」が待ち受けています。
貴方も、二人が紡ぐ世界の観察者になりませんか。
あ、読後にカバー下を覗くのもお忘れなきよう……。
さいごに。
以上が私の自己紹介以上の自己紹介でした!
これからは、ジャンルに関わらず、様々なBLの研究とレビューを行っていきますのでよろしくお願いします!!
読んでいただきありがとうございました!🍒