ペットが死んだ。

それは突然の出来事だった。いつもと変わりない日常。俺はベッドで横たわっていつものようにスマホをの画面を見ていた。
そしたら急に母親から俺の名前が呼ばれ、いつもみたいに、虫とかにビビり散らかしてる母親かと思った。しかしそうではなかった。
家には1匹のうさぎを飼っている。耳が垂れていて、毛は黒い。ロップイヤーという品種らしい。

そんなうちのペットが今日死んだ。おそらく夜10時45分くらい。
原因は不明。俺と母親はこの時間帯で、あらゆる動物病院に電話をした。
しかし夜間で営業している動物病院はなく、俺たちは家にそのまま帰宅した。

急な出来事で驚いた。なんなら死ぬ10分前まで普通に遊んでいたから、死ぬ前兆なんて全く見えもしなかった。

俺は泣いた。母親も泣いた。とにかくやれることはすべてやった。夜だったというのが悪かった。朝、もしくは昼だったらまだ助かったかもしれないのに。

俺が先に死ぬはずだったのに、先に逝ってしまったのは俺のペットじゃないか。もうすこし遊んでやればよかったね。


俺のペット。死後1時間過ぎ。

俺の精神的ダメージはかなり大きい。俺が唯一抱え込んでる悩みを言えたのはこの黒うさぎだったから。言葉を理解してなくていい、ただ俺の愚痴を聞いてくれるだけで心が軽くなったというか、、、

まさかよりによって最悪の期間でいなくなってしまうとは思わなかった。

こういう運命だったのか。一体どこまで俺に地獄を見せるんだよ。
次はなんだ、両親が死ぬのか?弟が死ぬのか? 
な、生きてることっていうのは地獄なんだよ。まさに天罰を受けている気分だ。地獄=生きるということだ。よくわかった。
毎日虚無を味わないながら生きている俺にまた一つ、天罰が下った。

もう俺の死期は本当にもうじきだろうか。予定よりも早そうだ。
もう少しこの自由な期間を謳歌してやろうと思ったが、、
残念だ。

なんなんだろうね。もうわからないや。
俺の寿命をこの黒うさぎに分けてあげたかった。

もうじき俺もそっちに行くから。

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