季節の服が選べない
80歳、認知症の母。
昔から引くほどオシャレさんだった。
私がちょっとでもおかしなコーディネートをしていると
「その服の人と歩くのやだわ〜」と言うほど(汗)
でもある時から、お出かけの時に、いつもグレーのトックリしか着て来ない事に気がついた。
そういえば、ブローチやイヤリングもして来なくなったかも。。。
理由を尋ねると
「このトックリ気に入ってるから」
「手先が鈍くなってブローチやイヤリングは煩わしくなったの」
との事。
まーそう言うものなのかなぁ と思っていたけれど、
あのおしゃれだった母が、春なのに毛のトックリにブーツで登場したのだ。
同じ服ばかり着る → どうしていいかわからず選べない。
季節に合っていない服を着る →日付や四季の感覚がない。
ブローチ、イヤリングをしなくなった →存在を忘れている。
今振り返ると、あの時すでに認知症が始まってたんだと分かる。
現在は、
「どれ着ていいかわからないから一緒に来て」とクローゼットに誘ってくれる♪
少しアシストすると一気に昔が蘇り自分で楽しそうにコーディネートする♪
イヤリングやブローチも嬉しそうに選んでいる♪
ちなみに、『脱ぐ順番・着る順番』がわからないので、
「まず靴下を脱ぎまーす、次スカートでーす」
と、1つずつ声かけるとスムーズに行きます♪
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