秋風

窓を打つ風の音で目覚め
長袖を着込む

早くも冬眠かと思う程
布団にすっぽり隠れた子も
後がなくなり ようやく出発

沼はひたひたに波打ち
水路は金木犀の花に覆われ
ザリガニのはさみが
時折見え隠れする

ざくろとアケビの季節
そういえば初の遭遇
顔が☓印になるほどの
酸っぱさと わずかな渋み
続いて とろける甘さ
すっかり虜になる
無邪気な姿

紅葉の一歩手前
秋桜が風に揺れる
山里の秋






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