自己アート論

アートという言葉を聞いたとき、多くの人は絵画や彫刻、または物理的な芸術作品を思い浮かべるかもしれません。私も初めはそうでした。しかし、アートとはそれだけに限られたものではなく、私たちの日常に欠かせない食事や自然の中にも、常にアートは存在していると最近特思います。私は、音楽もまたアートの一つであり、さらには自然界のあらゆる音や風景もアートと捉えています。音楽は物理的な形がないにもかかわらず、私たちに強い感情を引き起こし、時に人生を変えるほどの影響を与えます。これは、絵や彫刻と同じくらい、あるいはそれ以上に深いアートの表現だと私は感じています。

音楽は、音という非物質的な要素で感情や物語を表現するアートです。楽器の音色やボーカル、リズムなどが一体となって、一つの作品を創り上げる過程は、絵画や彫刻と同様に創造的であり、美を追求する行為です。私の好きなアーティストでarmin van buurenやイレニウムの音楽を聴くとき、私はただ耳でその音を感じているだけではなく、その音が私の感情に深く入り込み、強さや元気を与えてくれます。それは物理的なものではないけれど、私の心を動かし、時に救ってくれる、間違いなくアートだと感じます。

そして、自然界にもまた、美しいアートが溢れています。例えば、鳥の囀りや風が木々を揺らす音、海の波が静かに岸に寄せる音など、自然が作り出す音の一つ一つが、私たちの感性に響き、心に深い癒しや感動をもたらします。これらの音は、楽器で奏でられる音楽のように計画的ではなく、自然の流れの中で偶然に生まれるものです。しかし、その偶然の調和こそが、自然界が生み出すアートの真髄だと思います。

さらに、草花や木々の色合い、四季折々に変わる風景も、まさにアートそのものです。季節が変わるごとに表情を変える木々や花々の姿を眺めると、その美しさに心を奪われる瞬間が何度もあります。これもまた、人間が手を加えたものではなく、自然が創り出した完璧なアートです。物理的に形があるものではありますが、それをどう感じるかは人それぞれで、そこにアートの多様性があると感じています。

私たちの生活の中には、絵画や音楽のような明確なアートだけではなく、自然が提供してくれるアートも数多く存在します。それに気づき、心で感じることができるようになると、日常のすべてが豊かで美しいものに変わります。例えば、朝に聴こえる鳥のさえずりをただの背景音として聞き流すのではなく、その音に耳を澄まし、自然が奏でる音楽として感じることができれば、何気ない瞬間にも深い感動を見出すことができるでしょう。人や電車や車、飛行機などの音や型も。

結局、アートとは私たちが感じ取るものであり、それは必ずしも形あるものに限られるわけではありません。音楽や自然界の音、さらには風景や空の色など、私たちの周囲には目に見えない、または自然に溶け込んでいるアートが無数に存在しています。アートは、物理的な枠を超え、私たちの心に響くすべてのものだと私は思います。だからこそ、日常の中で目にする、耳にする、そして感じるすべてのものに、少しだけ立ち止まって感謝の気持ちを持つことが、日々をより豊かにしてくれる時もあります。

このように、アートは常に私たちの周りにあり、物理的な形がないものでも、私たちの心に深い感動を与えてくれるものです。ぜひ、日常の中で感じる小さな瞬間に、アートを見出してみてください。生活を豊かにし、心を満たしてくれるでしょう。今、この瞬間も感じています^_^