見出し画像

昨日の夕方、
南米の日本人村で開催された盆踊りに参加しました。
このイベント、
私が働いている会社がメインスポンサーだったこともあり、
特別な気持ちでのぞみました。
18時になると会場はすでに大勢の人で賑わい、
私も心の中で「いよいよ始まる!」とワクワクしていました。
その中で、先月日本から移住してきたという、
真面目で優しい女性とも親しくなりました。
「こんな遠くで日本の文化が感じられるなんて感動です!」
と彼女が言うと、私は
「ここ、意外と日本っぽいんですよ。
見てください、あのやぐら!まるで日本そのものです」と笑いました。
さらに驚いたのは、
世界100ヵ国を旅するYouTuberのりょうすけさんと話す機会を得たことです。
「実はパラグアイの首都にも温泉があるんですよ」と教えると、
彼は目を輝かせて「え!それは初耳です。ぜひ行ってみたいです!」
と笑顔で返してくれました。
やぐらの周りでは「東京音頭」のリズムに合わせて踊りが始まりました。
「月がー出た出たー、月がー出た出たー、あよいよい!」。
ふと見上げると、
クールムーンと呼ばれる双子座満月が美しく夜空を照らしていました。
その下で浴衣を着たスペイン系の現地の人たちが踊る光景は、
どこか異世界のようで、不思議な感覚に包まれました。
特に彼らが指先まで意識して踊っている様子には、
感心せずにはいられませんでした。
お赤飯も売られていたので、明日の祖母の一周忌のために購入しました。
また、お母さんが奮発して買ってくれた
紺色の麻のような肌触りの甚平を着ると、
お店の年配の女性から「すごく似合ってるわよ」と褒められて、
少し照れくさかったです。
その後、バドミントンクラブの先輩が
会場を走り回って私を探してくれていました。
「あ、見つけた!」と声をかけてくれ、
彼が農業系の大学に進学する予定だと知りました。
自然と話が弾み、電話番号も交換できました。
祭りでは、竿灯が登場し、
赤や白などカラフルな提灯が美しく揺れる様子は
本場の秋田とは少し違うものの、
懐かしい気持ちにさせてくれました。
そして、クライマックスは
金と朱色で装飾された立派な神輿を担ぐことに挑戦しました。
年男ではありませんが、
さらしを巻き、ねじり鉢巻きを締めて、痩せた体ながらも
30人がかりの神輿を担ぐ一員になりました。
深夜0時、祭りの締めくくりとして打ち上げられた花火は圧巻でした。
月を背景に、色とりどりの花火が夜空を彩り、
一年間頑張った自分へのご褒美のように感じられました。
「また来年もここで踊りたいな」と思いながら、
帰り道は心も体も温かさで満たされていました

いいなと思ったら応援しよう!