ときどき聴きたい歌④(思春期からオトナに)
(聴きたい歌のシリーズです)
思春期を迎え、不器用な男の子も、内気な女の子も、モテ族を除いては、なかなか素直に自分の気持ちを伝えたりはできないものです。
片思いとは、成長するための通過儀礼のようなもので、このような切ない思いをすることも大事な人生経験なのです。
人生は一度きり。
勇気をだして。
見る前に跳べ。
花の命は短し、恋せよ乙女と昔から言われます。
日本男児よ、電車男や岸○総理のように、火の玉となり、突撃あるのみ………。
思春期の歌があります。
私も新人類などと戦中世代に揶揄されましたが、時代は変われど、片思いの切なさ はいつの時代も変わらぬものでありましょう。
版画のような絵のなかの美少女。
誰の心にも、きっと宿る初恋の相手の面影。
いったい、いま、かの人は何をしているのだろうか。
学生時代、小さな警備会社でアルバイトをしたことがあります。
通信兵が持っているような大型の携帯電話を駆使している社長さんがいました。
携帯電話が普及していなかった時代、好きな人の家に電話をかけることができた男は、強者。
ペンフレンドとか文通なんて、味があっていいじゃあないですか。
恋文なんて、死語になっちまったですねえ………
電車のなかで、美女にからむ酔漢の登場がドラマの発端。泉谷しげるが、またハマリ役で。
佐藤二朗も、六角精児も、ここから売れていきましたね。
電車男に自分を重ねて、勇気づけられて、ときどき見たくなるドラマです。
上野、御徒町、神田、秋葉原………
今日も電車男が棲息しているかもしれない、レトロで素敵な街なのです。
「花びらのように散りゆくなかで」
哲学的な歌詞。
人が必ず散ることについて、人生賛歌と受け止めるか、虚無主義者となるかは、その人次第。
何をもって絆というのかはわからない。
でも、最後まで添い遂げる二人も確かにこの世には存在する。
別れる二人も、添い遂げる二人も、どちらもこの世の真実なのだ。
【おまけ】
心が震えると疲れます。
大御所の歌で少し落ち着きましょう。
虚無主義者には歌が無いのかも知れませんが、半隠遁者には音楽が必要です。
鴨長明は毎日楽器を弾いていたらしいですね。逃避的に生きていても、音楽や思い出は必要なのだろう。