動物、昆虫、草、木、すべて生水で生きている。お湯は生命力の弱い水分となっている。
生水とお湯の違い
生水とお湯では、その生命力に大変な違いがあると西勝造先生は説いておられる。生水で金魚を飼うと元気に生きる事が出来るが、お湯を冷ました水で金魚を飼うと死んでしまう。生水を盆栽に与えると元気になるが、盆栽に湯冷ましの水を与えると枯れる。
このように西勝造先生は言っているのだが、私はその事に付いて疑問を持っていた。なぜなら、今まで飲み物は湧かしたお湯でお茶を入れたり、コーヒーを入れて飲むのが当たり前であったから、生水に関しては大きな疑問があった。
生水は細菌が増えやすく、よっぽど注意しないと病気にかかりやすい。その為、私は子供の頃から生水を飲むという習慣がない。子供の頃に生水を飲んだ友達が赤痢に掛かって死んだことを覚えている。生水は怖いという観念があった。
しかし、西勝造先生が大変な違いがあるという事を言っているのだから、何かあるのかも知れないと思い、食品検査器具で検査してみた。水道水をナノ微量水に変換する浄水器を通した水を、活性炭と積層岩入りの中で1晩放置すると、+51の水になる。
この水を湧かして飲んでいたのだから、当然+51のお湯を飲んでいると思っていたのである。ところがお湯として湧かしたお湯は+5にまでその生命力は激減していたのである。水を湧かすという事だけでこれほどの差が出るのか、愕然とした。
生命力は確かに激減しているが、水分としての役割は変わらない。水分としてのお湯を飲むことは良いと思っている。しかし、生命力のある生水を飲むことにも、これからは重点を置かなければならない。身体の細胞にとって有効であると思う。
スーパーで売っているペットボトルの水は+51の数値が出る。四万十の水であるが、生水として飲むのならスーパーで売っているペットボトル水が良い。水道水でも広口瓶に汲み置きして、1晩放置すると塩素が抜けて+51になり、生水として最適となる。
癌で死にかけた患者さんが、何も食べられなくなった時、石鎚山の生水を持っていき飲ました所、この水だけは喉をスムーズに通過して、美味しい、美味しい、と言って飲んでくれたことがあった。今考えてみると生水とお湯の生命力の違いがあったのだと思う。
生水と、お湯の違いが生体に与える影響がどの程度あるのか、これからの研究課題である。
+51という大変優れた生命力がある生水に注目したい。