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舞台あれから鑑賞記録

※とめどない感想です。気持ちを整理したいからつらつらと書き連ねます。


1.はじめまして


初演は見れておらず、今回が「あれから」初めまして。そもそも一騎打ちprojectさんの公演も初めまして。推しが出ていることをきっかけに、ポスタービジュアルに惹かれてチケットを購入した。赤坂RED THATERも初めまして。端の方かつ真ん中より後ろの席だったけどかなり見やすくて。舞台上0番に向かう視線に重なる斜め前の人が男性だったけど遮られることなくはっきりと見えた。良かった。
そんな初めまして盛りだくさんの今回の観劇。

2.あれから

本編。どこまで書いていいのだろうか。ルールが分からないけど、大勢の人の目に触れないだろうから一旦書く。※ネタバレ注意

温かかった。辛くて悲しいストーリーではある。でも、ただそれだけじゃないと言うか。傷を抱えて生きる人達が何とか前を見て生きていく姿の描写がめちゃくちゃ温かかった。兄を亡くし、友を亡くし、でもそれでも生きていかなきゃいけなくて。皆過去に縛られているけど、それを包括して生きていく人、それに引っ張られて生きている人。なんか全員の心情が分かるような気がした。いや、分かるなんて陳腐な言葉で包括したくないけど。なんか、あぁ、そうだよね、そうなるよね、みたいに思ったというか。語彙力が足りない。
幸運なことに身近な人を亡くした経験はないけど、兄を亡くしたけど好きだった人と結婚し生きていこうとするりこのことも、友を亡くしその時の出来事を後悔しながら何とか進んでいく実のことも、友を亡くしたことをきっかけに性格ごとガラッと変わって家族を持ち1番前を向いている健史のことも、友を亡くした悲しみと後悔に引きずられて荒んでいく秀仁のことも、皆を溜まり場だったバーから離すことが守ることだと思った寛志のことも、友人を亡くして変わった健史を見て結婚しようと思ったなおのことも、分かる気がした(分かる以外の言葉が思いつかない)。あれから変わってしまったんじゃなくて、あれから変わるしかなかったんだって。人は誰でも変わっていくものなんだって。なんか、そういう、感情的な温かさと、時の残酷さが、両極端なものだけど当然共存していて。悲しかった。苦しかった。だけど今を生きる人達の温かさがあった。大が繋げた暖かい縁が見えた気がした。なおは大とは面識がないけど、自然と仲間に混ざっていたところとかが特になんか温かさを感じた。一番所謂“幸せ”な生活を送っている古城夫妻が特に温かさの象徴になっていた気がした。
登場人物達ほどの過去はないけど、確かに戻りたい過去ってあるし、やり直したいこともいっぱいある。でも現実問題戻れないし、やり直すなんてことは出来なくて。今をひたすら過ごすしかないんだよなって強く思った。なんとか過去を心の中に留めて、後悔するんじゃなくてプラスの要素として思い出して過ごすしかない。恐らくきっと1番前を向いている健史が酔った時に言うのが、事故の日じゃなくてそれより前の「最高だった日々」だったのが1番泣けた。

3.あれからの人々

登場人物。及びキャストさん。10年前のシーンなんて時間にしたらほとんど無いのに、10年の月日をはっきりと感じさせるの凄い。個人的には古城夫妻が本当に良かった。推しフィルター抜きにしてもめっちゃ良かった。きっとこの辛く苦しい話の中で温かみの象徴だったってのもあるんだろうけど。大と関わりのないなおがいたから健史は前に進めたんだなぁ、とは思った。でも、一歩間違えたらきっと秀仁と同じ道を辿ってただろうから、なおの方を向くと決めた健史の強さでもあるんだろうなと。そう決めて変わったから結婚できたし、2人の子供もいて円満な夫婦になったんだろうな。
話が逸れた。10年前の子供っぽいおちゃらけ健史から、しごでき優秀健史への高崎さんの切り替えがめっちゃ良かった。健史は一番振り幅が大きいのもあるけど、一番はっきり時を感じた。彼女自慢したいから呼んだぜ!いいだろ!って感じだったのにさ、サラッと妻に連絡入れて迎えに来てって呼ぶとことかさ、克明なあの頃との違いだよね。好きなシーン。なおはさ、あの事故をキッカケに健史が変わらなかったら結婚してなかった、とか言ってたけど、いやまあ事実なんだろうけど、健史のことちゃんと大切に思ってるんだろうなって雰囲気があって凄く好きだった。ドラマとかではもうほとんど妻を「お前」って呼ばせたり夫を「うちの人」って呼ばせる描写は消えかかってるんだけど、なんかこの言っちゃうと古い描写って観客に夫婦像として刷り込まれてるから温かく感じることもあるんだなって初めて知れた。また初めて。
なおを演じる太田さんが推しなんだけど、なんかこう良くも悪くも大を知らないからこその変わらなさもありつつ、10年の月日はやっぱりある感じがして、やっぱ天才だなって思いました。はい。オタク語彙力更に低下。だってあのヒプノシスマイク最凶ヴィラン(勝手にそう呼んでる)邪答院仄仄も演じてたとはとても思えない温かみのある芝居。ほんと、凄いよね。アイドル時代からパフォーマンス大好きです。はい。それで言うと(?)、10年の間にどれほど会っていたのか、古城夫妻の結婚式にはいたのか、とかは分からないけど、りことなおの関係もなんか良かった。これは絶対にキャストのオタクフィルターなんだけど。2人とも推しグループの元メンバーだから!先輩後輩だから!なおがさ、基本ずっと健史の横にいるんだけど、時折りこのことを気にして近くにいるのよ。なんかもう、オタクそのシーンで泣けたよね。何泣きか分かんないけど。
メインを書かんかいって話だよね。最後に大の話をして終わろうと思います。なんか大を見てて懐かしくなってしまった。クラスもしくは学年に1人はいる台風の目みたいな子。人が集まるのがよく分かる人柄だなって。そして更に大は心配性ときた。あぁ、もう、そりゃ成仏できないよ、って思った。自分が死んでからの周りの皆を見て、変わってしまった大丈夫かなって思い続けてたんだろうね。でも、そんなの、当たり前に変わるものだけど大はそれを受け入れられなかった。いや、気付かなかった?気付かないフリをしていた?なんにせよ、最後晴れ晴れとした表情を浮かべた大を見て、ホッとした。皆とちゃんとお別れを言えてよかった。胡散臭神様ナイス。清水さん、すごく真っ直ぐで明るい大が似合うなって感じた。後悔する所も全部仲間を想っての後悔で。人によっちゃ、あのシーンはただ出来事を憂いているだけににしかならない可能性もあるのに、清水さん演じる大は皆の事を想ってタラレバを考えてしまったんだろうなって思えた。

4.おわり

帰ってきて勢いそのままに書き連ねた感想でした。一旦感情が落ち着いたのでこれにて。もしも読んでくださった方がいたら、お付き合いいただきありがとうございました。

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