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ヒプステにミリしらで突っ込んで行ったオタクの備忘録と考察


0.はじめに

これは、ヒプノシスマイクを全く知らなかったオタクが初めてヒプステを観た備忘録と、それに類する考察である。そのため、ほとんど原作も知らなければ他のステージも見ていないニワカ中のニワカの文章である。解釈違いも甚だしいことこの上ないと思う。それでも、読んでいただける人がいらっしゃれば、ぜひそのまま読み進めて頂きたいと思う。

1.ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- Rule the Stage ~Renegades of female~に行ったきっかけ

私は、そもそもアイドルオタクである。それと同時に最近舞台にもそれなりに行くようになった、演劇沼にハマりかけているオタクである。
おそらくここまでだと、キャストを知っている方はキャストSNSを見て申し込んだクチだろう、と思うだろう。しかし私のきっかけは、カーテンコールの撮影OK動画である。2.5次元舞台は、チケット倍率が高いイメージがあり、かつヒプノシスマイクは熱狂的なファンが多いイメージがあったため、チケットを事前に取らなかったのである(今思うと大変損をしている)。そして、推しのSNSで本番が始まったんだなぁ、とか思っていた私のTLに流れてきたのが、例のカテコ動画である。しかも一番バズったのは推し(太田夢莉さん)が演じる邪答院仄仄さんと来た。ハマらないはずがない。この時点では何も知らず、役名の読み方も分からなければ、どういうキャラかも分からない。しかし、アイドル時代よりさらにパワーアップしていたように見えた彼女のパフォーマンスを観に行ってみたい、と思ったのである。しかし私は、この時点でチケットを取らなかった。まだ東京公演のチケットも残っていたというのに。
というのも、ヒプノシスマイク、という作品タイトルしか知らなかったからである。どれほどかと言うと、原作がアニメなんだかマンガなんだか分かっていないレベルである(結果としてどちらでもなくて驚いた)。そんなレベルだから、ついていけるわけが無い、と思い取らなかった。ただ、推しが演じる邪答院仄仄さんが気になりすぎて、パブサで情報を集め始めた。結果、とにかくヤバい激マブお姉さんだと判明。惹かれた。しかも、ステージでは原作ファンの方々がザワつく推しの芝居の仕上がりっぷり。これは観なければ、と思いチケットサイトを開くも東京は全滅。遅かったのである。

2.ヒプステ観劇の感想

結果として、私は無事に中王区に入ることができた。リセールは全滅したものの、当日券販売を買うことができたからである。ちなみに、この時点での私のヒプマイの理解度は、中王区の人々の名前の読み方を把握して、邪答院仄仄はヤバ女で、総理には息子がいて、無花果さんには元々妹がいて、合歓ちゃんには兄がいる、といった具合であった。全てステを見た方々のポストで知った浅い知識である。
そこで、普段観劇する時はパンフレットは終演後に読む派だが、今回は先に読むことにした。情報が欲しくて。読んだ感想は、??、である。詳しく書くと「ふーん、第三次世界大戦終戦後で人口が3分の1、…え、情報そんだけ!?」というものが率直な感想であった。まあとにかく、こんな調子でよく分からないまま、舞台の幕が開いた。

上演中は2階席のため、俯瞰で観たり、推しが出てくるところでは双眼鏡で観たり、と明らかにキャストファンの動きをしていた。推しのサイコな笑顔、好き。そんな暢気なオタクの頭に、序盤2曲目(?)で感じたとんでもない差別思想に対する色んな思いが過ぎり始めた。一応大学では社会学をかじっていたこともあるかもしれない。ただ、これはフィクション、と割り切って最後まで観劇した。総じて、素晴らしい舞台だった。何も知らなくてもストーリーは分かるし、それぞれの苦悩も見える(仄仄は例外として)。何より推しが演じる邪答院仄仄の狂気さを生で実感することができて最高だった。キャスト陣6人の中で実年齢は下から2番目だというのに、恐ろしいほどの圧と貫禄を放つ推しに痺れた。恐怖しか感じないソロ曲も生で聴けて最高だった。最後のライブパートではカテコ動画で見まくって覚えたハンドサインを掲げ、すっかり中王区の女になっていた。それに加えてカテコ動画を見すぎて振りが大半入ってしまっていたが故に2階席後方で踊ってもいた(お隣の方大変申し訳ございません。当たってないとはいえウザかったことでしょう)。

ライブパートは、とにかく凄かった。C.D.Bの皆様はバレエからブレイキンから多種多様なダンスのジャンルを踊りこなすし、メインキャストもそれぞれの出自が出自なこともあって、多方面で磨かれたパフォーマンスの結集にはとにかく圧倒された。私の推し、太田夢莉さんは元NMB48なのだが、NMBの現場でもかなり女性客達の歓声はすごいのに、ヒプステは9割以上が女性なだけあってもっと凄かった。生で観させてくれてありがとう、撮影許可を出してくれてありがとう、の気持ちで一杯である。推しメンの所々のダンスの所作で現役時代が垣間みれて感無量であった。バキバキに踊る姿がまた見れるとは…

そんなこんなで会場を出て冷静になった私は、改めて情報をSNSで集めつつヒプマイの世界観について考え始めた。あまりにも行き過ぎたフェミニズムが実現してしまった女尊男卑の社会。決して肯定はできないが、言の葉党の理想や理念については、現代を生きる女性達なら否定はできないだろうな、と私は感じた。ただ、とにかくやり方が良くない。原作で悪として描かれるのも分かる。しかし、この時点で私は、このコンテンツが行き着く先として、言の葉党が否定した社会の肯定になるのではないかと考え、オブラートに包まず言うと引いた。現代社会で多少なりとも抑圧されている女性達が、ひっくり返った世界で抑圧されている男性を応援する、という構図はどうなのか、と思った。しかもこういうコンテンツの流れとして、大抵悪とされる陣営は倒される。だから余計に。ただ、男女二元論にしなければこんなマイナスなことは思わないであろう設定なのだが。劇中で「男とか女とか中王区とか月の音とかどーでもいい!」と叫ばせた割に、原作では男女二元論が強調されているようで、少し引っかかった。まあ、原作脚本家と舞台脚本家は別の人だろうから、多種媒体に渡るコンテンツはそういうものなのであろう、と割り切ることにした。ここまでがヒプマイの世界観に対して思ったことである。
次に、もう少し今回の舞台に踏み込んでみようと思う。ある意味今回の主軸は碧棺合歓ちゃん。後で19歳設定と知って色んな人に対してビビり散らかしたがまあ置いておいて。彼女、守られるばっかは嫌だ、という思いが強い。だからなのか、かなり正義感が強く、洗脳されている割に中王区の上層部が言いそうにない綺麗事というか耳触りのいいことを連発していた。この世界の洗脳はどの程度まで行われているのか分からないが、個人の根幹は揺るがさない洗脳のように見え、ある意味中王区という世界で中々異質な人物に映った。おそらく戦後まもない時であろうこの世界で、あまりにも人を信用しやすい彼女は、本当に大切に守られて来たのだろう、と感じた。
次に一番謎だった推しが演じた邪答院仄仄様。仕事はきっちりやるし、スキルはあるし、で重用されているとの情報を見た。ただ正直なところ、それにしたって優遇され過ぎてないか?と最初は感じていた。あまりに役職が高そうなので。役職が高そうな割にテロ組織の事を誰かが気付くまで報告しないし、一国のトップに向かって背後から指で撃つ素振りをするし、めちゃくちゃである。それに、終始口元は笑いつつも目が死んでいて、どういう意図なのか読み取ろうとする観ているこちら側の思考もめちゃくちゃにされた。なんなんだ、あの人。しかし、一愛が仄仄を疑い始めたシーンで、既に一愛が月の音の仲間だと察知していそうなあたり、やはり流石は特殊部隊の隊長の仕事っぷりだと全てが判明した後に感心した。彼女は、人に大切にされているものを壊すのが趣味だそうだが、ぜひ何のバックグラウンドもなくメインキャラの男性キャラ達とも中王区の女性キャラとも対立するような、徹頭徹尾ヴィランキャラでいて欲しいものだ。
次に言の葉党トップの東方天乙統女様。もはや様付けするくらい中王区の犬と化したオタクである。そんなことはさておき。乙統女様のあの超越したエリート政治家感。現代のリアル社会にいれば容易に民衆を巻き込み、クーデターなどしなくとも選挙に当選しそうだ。そんな乙統女様、息子に対する複雑な思いを抱えているにも関わらず、大切な人を奪われた女性達の集団月の音をボッコボコにするのは彼女が憎んだであろう政治家の姿そのままで。流石に心の中で笑ってしまった。しかし恐らく彼女はそんな矛盾にも気が付いた上でとにかく猪突猛進しているんだろうな、と。
そして勘解由小路無花果様。一番名前が覚えられなかったキャラである。とにかく仄仄様と反りが合わないのであろう彼女は、ポスタービジュのイメージとは違ってかなり情熱型っぽかった。演じているのが元宝塚の方なだけあって声の迫力が凄かった。ヘラヘラした話し方をする仄仄様に、真っ直ぐな声で話し方でやり合う無花果様。最高の構図だった。かなり後輩の面倒見が良さそうな割に、公式上歳下のはずの仄仄様には容赦しなさすぎて、2人の関係性が気になったオタクは私だ。ともかく、無花果様は乙統女様にかなり心酔している様子だということだけははっきりと分かった。
さて、最後に天都己姉妹。乙統女様が2人の兄のことを知っているのに偽名でもない一愛を言の葉党に入れたのが気にはなる。が、しかし。そんなことはどうでもよくなるくらい2人の苦しさが伝わってきた。兄が迫害を受け、言の葉党の革命の犠牲者となった女性達を代表するような2人。恐らく、武力を持ってしても、マイクを通す言葉の力を持ってしても、憎しみからの復讐なんて成功しないのは分かった上で活動していたのではないかな、と。個人的に。ただ、どこに怒りをぶつければいいのか分からなくて革命組織を作るに至った。だから、偽名を使わず中王区に一愛は入ったのかな、と何となく思った。怒っている人はここにいる、全ての女性がお前らを肯定した訳では無い、と示すために。

本当に何となく、何となくだが、月の音の人達の叫びをプロパガンダに利用したシーンで、乙統女様は自分が倒されたあとの世界にこそ目指した社会が実現すると思っているように映った。原作を全て聞いたわけではないから全くもって解釈違いかもしれないが。言の葉党は、今まで自分たちが置かれていた社会はこんなものだ、と示すために過激思想を掲げ過度な女尊男卑社会を構築した。そして活動の中で託せる誰かを見つけ理想の社会の実現を託していく。そんな風に思わせる何かがヒプノシスマイク-Division Rap Battle-Rule the Stage ~Renegades of female~の乙統女様と無花果様にはあった。

─追記─
他の人のポストを見て少し思うところがあったので追記する。
「やってる事や思想がほぼ某ドイツなのにステージになったら余計にその雰囲気が増していた」(要約)というポストを見た。まあ、舞台だと衣装は揃えるだろうしライブ要素も兼ね備えたエンタメだからそんなものだろう、と特に気にしていなかった。ただ、確かに、ロゴはあるしハンドサインはあるし制服はあるしキャラ名は叫ぶし、で完全に集団心理が働いている状況だったのである。(思想がほぼ某ドイツなのはこの世界ではもはやそういうものになってしまっているので置いておく。)
出身がバレそうなので記事は引用しないが、かつて私は大学でファシズム体験とかいうトンデモ授業を受けたことがある。テーマだけならトンデモだが、集団心理で一番大切な「知る」という観点においてはちゃんとした授業だった。本当に高揚して行く人が多くて怖かったのはもはやいい思い出である。
前置きが長くなったが何が言いたいかと言うと、「制服」「ロゴ」「共通のポーズ」「名前を叫ぶ等の一体感が出る行動をする」というような4点が揃えばあっという間に某ドイツの空気感を体感できるのである。授業でもそうだった。観客の方々も所謂概念コーデをしている方が多く、制服に近しいものがあの場の大半に共有されており、なかなかギリギリの状態だったのだ。もちろんこういうエンタメではその心理が悪用されることは無いので、舞台に対する没入感、と捉えれば最強だろう。代表例としては、乙統女様が手を挙げただけで観客が静まったりしていた場面。あそこはかなり集団心理的だった。
原作で制服がどのように扱われているのか分からないが、乙統女様がこれを知っていて言の葉党員に制服を支給していたという設定であれば、原作ではますます言の葉党は悪一辺倒で描かれるのかな、と思うとこのステージから入った身としては少し悲しい。

3.ヒプマイ世界の考察

さて、大千秋楽も終わった今、私はある程度ヒプノシスマイクの世界を知った。原作のドラマパートも全てとはいかないが、中王区のものと仄仄様が出ているらしいと調べて知ったパートは聞いた。それとピクシブも漁った。そのため、全てを追っている人からすれば解釈違いだし、有り得ない考察かもしれないが、何となく疑問が一部解決したためここに記しておく。

時系列は以下のnoteを参考にさせて頂いた。勝手に人のnoteを貼るのはどうかと思うが、参考文献の感覚で貼っておく。問題があれば消す。

3-1.この世界はいつの時代にあたるのか

大して気にしていない人が多いかと思うが、日本、と名乗り現代社会の地続きに見えるこの世界が、いつの時代のパラレルワールドになるのか、変なこだわりのある私は気になった。パンフレットを読んだとき、この世界は2000数百年の話なんだろう、と思っていた。しかし、それにしてはあまりにも前時代的な男女二元論がキャラ達の間で浸透しすぎていてあまり未来の話とは思えない。現代社会の傾向からも。そんな中で、最新のヨコハマのドラマパートを聞き、ふと「旧軍」というワードが気になった。第二次世界大戦後、日本は自衛隊に移行している。そのため、例え第三次世界大戦が起ころうものなら「自衛隊」が駆り出されるはずである。そこで、この世界は第二次世界大戦から分岐しているのか、と一旦理解した。では、第二次世界大戦勝利後、いつなら第三次世界大戦が起きてもおかしくないのか。まあ正直そこまで突き詰めなくとも良い気がするが。考えてみた。第二次世界大戦後から世界が分岐しているのなら今の歴史とは随分違うのであろうが、とりあえず今の歴史を元に考えた。その結果、H歴元年は西暦2003年で、原作の世界は西暦2006年ではないかという結論に至った。というのも、上記のブログ内で戦争終結後10年ほどでH歴が誕生したと記載がある。そして大戦は2年に及んだと。順番に辿っていくと大戦は1991-1993であると推察される。
この時期、現在の歴史ではソ連崩壊とバブル崩壊が起きた年であり、昭和天皇の崩御から2年ほど経っている。旧政府が昭和天皇の崩御の時点で良からぬことを考え、大戦の準備をしていてもおかしくない。連合国が負けた世界でソ連がどうなっているかは微妙だが、変わらず大国であろうその国の崩壊を察知することは容易だろう。旧政府がチャンスだと思ってもおかしくない。
もう1つ、大戦の時期が1991-1993だと感じた根拠がある。それはフェミニズムの動きである。言の葉党は第二波フェミニズムの思想を持ち、その思想を過激化した存在。未来の社会でこの思想が戻ってくるというのは少し考え難い。また、第三波フェミニズム(ポストフェミニズムとも言う)のきっかけは、1992年に寄稿された記事だと言われている。以下記事参照。

これが起きない世界なら、第二波フェミニズムの過激思想になったのも納得できた。この辺りのタイミングで戦争が起きたのなら、社会的な抑圧からの解放を訴える第二波が継続されたのにも頷ける。そう思い、大戦の終戦時期を1993年としキャラの公式年齢を元に出生年を数えてみた。すると、見事に全員昭和生まれなのである。そうなると、あそこまで極端な男女二元論から抜け出せていない、というのも自分の中で納得できた。そのような教育だったのだろうと。技術的な観点だと、ステージでスマホを使っているし、タブレットもあるし、おそらく現代社会の同時点より技術は進んでいるものの、戦争で通信技術が発達して早まったと考えると特に違和感はなかった。
最後に、無花果様と合歓ちゃん、ステージだと天都己一愛ちゃんが所属する「行政監察局」。現代社会だと「行政評価局」に改名されており、その時期が2001年。となると、行政監察局と名乗るからには2001年より前に混乱が大きくなり、ごちゃごちゃしている間に結果として言の葉党のクーデターが起きたのだろうと推察できた。

3-2.この世界の福祉はどうなっているのか

このようなタイトルにしたものの、1番気になっているのは教育機関。17歳で中王区に連れてこられた、と色んな人が書いていたため、恐らく公式だとニワカは認識している。確かに高校は義務教育では無いにしろ、妹思い(というかもはやシスコン)の兄がいて、高校に行かせないことは考え難い。中央権力の誘拐(正しい表現では無いかもしれない)だから学校自体に根回しはしているだろうが、17歳で連れてこられて仕事をさせられているのはどうなのかと。教育を受ける権利はどこに行ったのか、と思ってしまった。
兄は生活のために反社になったそうだが、まあそこは分かる。現実世界でも、中卒でグレーの仕事をしているらしい、と噂になっていた同級生はいた。この同級生は生活苦が理由では無いが。生活苦で生きていくのに必死な人に教育を受ける権利は最重要事項では無くなってしまうので一旦兄の方は置いておく。とはいえ、豊かな社会じゃなくても教育を受けられるのが理想ではある。それに、人口が3分の1になり戦争孤児が溢れ返っているはずの世界で、救うための機関を旧政府も言の葉党も作らなかったのか、という点は未だ疑問である。
第二次世界大戦から分岐していると考えれば、現在の憲法は施行されていないはずなので、現実世界と教育機関の考え方が違うのかもしれない、と思えるっちゃ思える。ただ、どの道グローバリズムは進行していたはずであり、教育を受ける権利というのは浸透していた、と思いたい。思いたいがために引っかかる。こと乙統女様に関しては、同世代の息子がいるにも関わらず、学生の少女を連れてくるとは何を考えているのか謎でしかない。息子に置き換えなかったのか?

3-3.中王区という区画の構図と政治形態はどうなっているのか

女性のためのシェルター的存在であることは理解した。そして同時に、言の葉党の政治本部があることも。こうなってくると議会が消滅してしまったように受け取れた。過激思想であるが故に、だからこそ議会の形だけは保っておくべきだと思うのだが、果たして実のところどうなっているのか。民主的な方法を持ってして(とはいえ半数以上が言の葉党員)、過激政策を決定しなければ反発というか怒りはとんでもないことになることは分かっているだろうに。まあ、民主的に決めたとしても反発は必至であろうが。
中王区、という区画は女性しか入れないらしい。そうなると、将来異性と結婚したい、と思っている(特に若い)女性は住まないだろう。それこそ、強すぎる男性嫌悪もといトラウマがない限り、外で暮らしていても問題ない人は住まないだろう。(区外と区内は電車で繋がっているとは考え難いし、アクセスが悪そう。)また、家庭やパートナーと円満な人も同様に。そうなってくると、言の葉党のに入党する人の背景が偏ってしまう気がしている。これでは、限られた人のための限られた改革にしかならないだろう。だから、中王区が崩壊した先の未来でこそ乙統女様の描いた理想を実現し得る社会になる、と私は感じたのかもしれない。

4.さいごに

長々と書き連ねたが、あらかた整理がついたため終わろうと思う。またなにか思いついたらこっそりと追記しているかもしれない。
推しをきっかけにして新たな世界に足を突っ込んだが、結果としてとても良い体験ができた。ステージも、その元となったコンテンツも。今まで触れてこなかったものに触れるのは楽しい。もしも、中王区ステ第2弾があれば、今度はちゃんとチケットを確保しておこうと思う。

大千秋楽のキャスト挨拶の場面で、演者の名前を叫ぶファンがいたこと、同じキャストのファンとしてヒプマイファンの方々に申し訳なく感じている。全く知らない人ではあるが、どう考えてもヒプステでそのような行為は言語道断であることを感じ取って欲しかった。ライブみたいに盛り上がれて、タガが外れる気持ちも分かるけど。コメントですら演者の素を出さない様子を見て、察するべきだったと思う。これほどまでに世界観を徹底した舞台は初めてだったが、そんな私でも流石にNG行為であることは分かった。気づいて欲しいものだ。

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