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2023/09/28の日経を読んで

韓国造船大手のハンファオーシャンが2兆ウォン(約2200億円)の大型増資を実施する。軍艦建造能力の増強など成長投資に振り向ける。5月に財閥ハンファ傘下となり、約25年ぶりの本格的な大型投資の再開となる。ピーク時の3割水準に縮んだ売上高のV字回復に向けて立て直しを急ぐ。記事を要約すると共に所感を述べたい。

  • ハンファオーシャンは増資で得た資金のうち、9000億ウォンを軍艦の建造能力の拡充に充てる。

  • 同社は7月の韓国海軍の次期艦艇の複数隻の入札で、ライバルの現代重工業を抑えて8000億ウォン規模の受注を勝ち取ったという。

  • 防衛大手ハンファグループの営業ルートを活用し、東南アジアや中東など海軍力を高めたい国家に防衛装備を売り込む。

  • ハンファは23年5月に大宇造船の2兆ウォンの増資を引き受けて同社を買収し、社名をハンファオーシャンに変えた。

  • 尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権も欧州や中東、東南アジアへの防衛装備品の輸出によって国内産業を活性化させる方針を示す。

ハンファオーシャンの株価は伸びている
ハンファオーシャンは財閥ハンファ傘下で防衛装備事業を拡大する

ハンファといえば、防衛産業を生業とする韓国の防衛大手企業である。そのハンファの傘下に5月にハンファオーシャンが入り、そのハンファオーシャンが2,200億円の大型投資を実行する。
次期艦艇の入札も勝ち取り、東南アジアや中東にハンファの海軍力を売り込むという。まさに日本の防衛産業には足りない海外への営業力である。日本では防衛移転三原則が緩和されるとはいえ、ハンファのように海外へと販路を広げる日本の防衛産業は無い。今のところは。
それこそ、三菱重工と川崎重工が先頭になって、海外への輸出を推進していくべきである。幸いなことに、防衛費増額は実行され、次期戦闘機はアメリカは加わっていものの、日英伊の3国共同でプロジェクトが進み始める。これには期待したい。日本の防衛産業にとって、海外にどれだけ販路を広げることができるかは、是非ハンファを見習ってもらいたいものだ。

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