2023/06/06の日経を読んで
ロシアが軍事品をミャンマーやインドから逆輸入していることが日経の調べでわかったという。ウクライナ侵攻以降の通関データを分析したところ、過去に輸出した自国製の戦車・ミサイルの部品を改めて購入していた。ロシアは戦力を急速に消耗している。在庫の旧型兵器を改良して戦場に投入するため、軍事的に関係の深い国の協力を得ている可能性がある。記事を要約すると共に所感を述べたい。
米国、欧州、日本など西側諸国は2022年2月の侵攻後、ロシアの軍備拡大につながる物品の輸出を禁じている。
英国際戦略研究所の報告書「ミリタリー・バランス23年版」によると、ロシアは侵攻後に主力戦車の約半分を失った。
過去の貿易データをみるとロシアの光学機器は西側の技術を活用しており、制裁で部品の調達が難しくなっていることが考えられる。
ミサイルを製造するロシア機械工学設計局(KBM)は22年8月と11月、インド国防省から地対空ミサイル用の暗視装置部品を計6個、約15万ドルで輸入した。いずれもKBM製という。
自国製品を逆輸入とは滑稽である。ロシアにとって西側諸国の制裁がじわりじわりとダメージを与えている。ロシアウクライナ戦争はまさに消耗戦である。時間を味方につけ、長期戦になればなるほど、ウクライナに有利に働くだろう。ロシアも逆輸入作戦がいつまで持つか不透明である。実際、オースティン国防長官がインドのシン国防省と面談し、戦闘機エンジンの連携を発表した。対ロシア網が広がり、ウクライナに有利にあると推測する。この戦争も終わりが近い。そう信じて今日もウクライナの勝利を願う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?