2024/09/25の日経新聞を読んで
自民党総裁選は終盤に入り、中国とロシアによる日本周辺での軍事的挑発に対する抑止策が争点に浮上した。両国の軍用機の領空侵犯が続き、一部の候補からは、より強い対抗措置を取るための法整備を求める声も上がる。記事を要約すると共に所感を述べたい。
ロシア軍の哨戒機は23日、北海道礼文島沖北方の上空で3時間に3度領空を侵犯した。爆弾倉を開けていたことも確認した。
航空自衛隊の戦闘機が3度目の侵犯の際、強い光と熱を放つ「フレア」を初めて使用して警告し、ロシア機は退去した。
対領空侵犯措置では(1)緊急発進(スクランブル)(2)無線による警告(3)フレアや信号弾を用いた警告――と段階を分けて対応している。
石破茂元幹事長は24日の討論会で対領空侵犯措置の根拠となる自衛隊法84条を改正する必要性に触れた。
自衛隊法84条は外国機が領空侵犯した際に「着陸させ、またはわが国の領域の上空から退去させるため必要な措置を講じさせることができる」と定める。
石破氏は22日のフジテレビ番組で、領空侵犯を受けた場合、武器の使用により相手の抵抗を抑える「危害射撃」を可能とする法改正を議論すべきだと主張した。
領空侵犯への対応の一つである警告射撃は目標の近辺に曳光弾などを撃って退去を促すのに対し、危害射撃は目標物を狙う。
危害射撃は、警察官職務執行法を準用する運用により、正当防衛や緊急避難の場合に認められると解釈される。
石破氏は「(正当防衛などを除き)危害射撃ができないと中国は知っているから抑止力が効かない」と指摘する。
高市早苗経済安全保障相も「日本は完全になめられている」と話し、領空侵犯により強い措置を取る法整備に前向きだ。
自衛隊法84条に基づく対領空侵犯措置では、まず無線による呼びかけや、相手の航空機から見える位置で戦闘機を飛行させることで領空に入らないよう警告する。従わない場合はフレアや信号弾で警告する。
【所感】
危害射撃の適用を可とする様な自衛隊法84条の改正を即刻に求めたい。高市早苗氏や石破茂氏の考えには大変共感でき、現状では日本は撃ってこないと分かっているのだから、これでは完全に🇨🇳🇷🇺に舐められている状態だ。速やかな改正を願いたい。
昨日も述べたが、日本はグローバルスタンダードでも無いし、これでは何の抑止力も無い。敵基地反撃能力は認められる様になったものの、スクランブルでの危害射撃も認められる様にならないと真の意味で抑止力があるとは言えない。
自衛隊法84条の改正を求めたい。