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2023/02/27の日経を読んで
企業の設備更新で生じた、まだ使用可能なIT機器が大量に廃棄されている。内部データを消去すればそのまま再利用が可能な状態でも、分解や記憶媒体の破壊処理を選ぶ例が多く、データ消去への理解不足が普及の壁になっている。ESG意識の高まりもあり、処理ルールを見直す企業も出てきた。記事を要約すると共に所感を述べたい。
IT機器の適正処理を示すITADは部品毎に分解し、一部を再利用するリサイクルと内部データを完全に消去し再利用するリユースに大別される。
ITADとはIT資産管理でを指す。IT機器の購入から処分までの過程のプロセス、リサイクルやリユースなどを含めた適正な管理を指す。
2016年以降の国内出荷台数は50万台前後に推移するが、リユースは1割程度にとどまる。
大半は廃棄やリサイクルに回る。
リユースが普及しない最大の壁は機器内からデータが漏洩する懸念である。
19年の神奈川県庁の富士通リース事案以降、処理業者には目の前で破壊処理してくれという依頼が相次ぐ。
記憶媒体は破壊すれば安心というのは誤解であり、米国では2ミリ片に粉砕することが推奨されている。
NISTがデータの消去のガイドラインを示しているが、NIST基準に基づくデータ消去の方が、破壊より安全な場合もある
NTTデータではHDDについて、以前までは必ず破壊を求めてきた社内ルールを見直し、データをソフトを用いて消去した上でリユース出来るように改定した。
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DX企業に勤める身としては、この記事を読むまではHDDは消去ソフトでデータを消去した上で、破壊するのが当然と考えてきた。リユースという手段には目を向けていなかった。NTTデータが使っている消去ソフトは個人的に気になる。思うにNTTグループのパッケージ製品だろうな。