2022/10/18の日経を読んで
本日の日経に防衛産業についての記事が記載されていた。ロシアウクライナ戦争。台湾有事。日本を取り巻く安全保証は緊迫を増す中、防衛産業の存在は大きくなると思う。一方でその防衛産業は今「儲からない」という理由で撤退する企業も相次いでいる。
防衛装備品の8割は国内の防衛産業が供給しており、防衛産業無くして、防衛力は成り立たない。
「儲からない」のが悩みの種。輸出規制が市場規模の拡大を防いでいる
装備庁は企業に装備品を発注する際、原価に契約時点で8%の利益を上乗せするが、その通りの利益は上がらない
契約から納品まで数年以上かかり、材料費の高騰、為替の影響で納品後の利益率は2-3%まで目減りする
ロッキードマーチンは10%の利益を超える
日本企業は総売上高に占める防衛部門の売り上げ比率が低い
米欧企業は5割を超える
MHIで13%、KHIで16%、富士通で4%
防衛装備移転三原則で輸出は認められているが、輸送、警戒、監視などの用途に限定されている
実績はフィリピン向けのレーダーの一例のみ
政府と防衛産業が期待するビックプロジェクトが次期戦闘機の開発である
現状、防衛産業は儲からないというのは事実だろう。儲けると左翼が喚くのだろうか。ただGDP比の2%を目標としており、そうなると防衛予算が10兆円にもなる。この10兆円争奪には日本の防衛産業だけでなく、影響力のある米国の防衛産業が掻っ攫っていくような気がする。
防衛産業は必要不可欠だと思うし、売上比率がたとえ少なくても、儲からなくても国の根幹である防衛力を支えているのだから、誇りを持って欲しい。強くそう思う。