イニエスタ引退
サッカー元スペイン代表MFで昨年夏までJ1神戸でプレーした世界的名手のアンドレス・イニエスタ(40)が8日、現役引退を表明した。バルセロナで行われたイベントで「この日が来ることは想像できなかった。自分が歩んできた道を誇りに思う」と語った。記事を要約すると共に所感を述べたい。
名門バルセロナの育成組織から昇格し、卓越した技術を武器に主力として長年活躍。4度の欧州チャンピオンズリーグ制覇など多くのタイトルを獲得した。
スペイン代表ではワールドカップに4大会連続で出場し、2010年南アフリカ大会の決勝でゴールを決めて初優勝の立役者となった。
18年に神戸入りし、20年元日決勝の天皇杯全日本選手権でクラブ初タイトルをもたらした。
「地球の反対側に行くのは今までで一番難しい決断だった。日本での経験は素晴らしいもので、神戸は自分たち家族を信じられないくらい良く迎え入れてくれた」と振り返った。
退団後、昨季はアラブ首長国連邦のエミレーツ・クラブに所属していた。
【所感】
我々神戸人にとって、イニエスタはヴィッセルを常勝軍団へと導いてくれたまさに救世主の様な存在である。W杯4度出場で、2010年にスペインが優勝した時の決勝ゴールを決めたのがイニエスタであり、まさにスター中のスターである。
そんな世界的大スターを2018年に楽天の三木谷氏がイニエスタを迎え入れる速報を見た時は夢かと思った。
神戸だけにとどまらず、あっという間に世界に広まった。
そして、2020年元旦に行われた天皇杯決勝では鹿島を破り、悲願の天皇杯制覇へと導いた。我々神戸人は本当に夢の様な時間をイニエスタがもたらしてくれたと感謝しても尽くせない。
ヴィッセルを去る時は非常に残念だったことを覚えている。しかし、イニエスタが残してくれた遺産は確かに今のヴィッセルにも受け継がれて、今や我らのヴィッセルはJ1では2位と、J1連覇も現実味を帯びている。
ありがとうイニエスタ。あなたが神戸に来てくれたことを本当に嬉しく思う。これからのイニエスタの健闘を祈ります。