【アタッチメント理論】楽しい気持ちを共有しよう:子育てにおけるポジティブな関わり方
はじめに
こんにちは、親のみなさん!子育ての毎日は、驚きと発見の連続ですよね。今回は、子どもの発達をさらに後押しする「ポジティブな気持ちを共有する関わり方」についてお話しします。
子どもとの関係は、アタッチメント(愛着)だけではありません。不安な気持ちをなだめるだけでなく、楽しい気持ちもいっしょに経験できると、子どもの成長にとても良い影響を与えます。
1.ポジティブな関わりの重要性
子どもは、不安なときだけでなく、「もっと楽しみたい」「もっと知りたい」「知ってほしい」と感じるときにも、親の関わりを求めます。例えば、新しいおもちゃで遊びたいときや、絵本を読んでほしいとき、外で走り回りたいときなどがそうです。こうしたときに、一緒に遊んだり、質問に答えたりすることで、子どもは満足感を得て、「楽しい!」というポジティブな感情がさらに高まります。
2.いっしょに楽しむ時間を大切に
子どもが「もっと楽しみたい」と感じているとき、一緒に遊ぶことはとても効果的です。例えば、子どもが新しいおもちゃで遊びたがっているとき、一緒にそのおもちゃで遊ぶことで、楽しさを共有できます。絵本を一緒に眺めながら、「これは車だね」「この動物は何?」と話しかけると、子どもの言葉やコミュニケーションの発達を促すことができます。
子どもが9か月くらいになると、大人と一緒に同じものを見て、「これ面白いね」と感じる気持ちを共有する「共同注意」が始まります。子どもが「あれ見て!」と指さすようになったら、それは大人とその瞬間の気持ちを共有したいサインです。例えば、公園で飛んでいる鳥を指さして「見て、鳥さんだよ!」と子どもが言ったとき、一緒に鳥を見て「あ、本当だね!よく見つけたね」と答えることで、気持ちを共有できます。
3.表情と言葉で感情を伝える
子どもが見ているものについて、大人が嬉しそうな表情を見せると、子どもはそのものや人物を「良いもの(人)」と感じます。逆に、大人が不快そうな表情をすると、「よくないもの(人)」と感じることがあります。これを心理学では「社会的参照」と呼びます。
具体例として、子どもが家族全員で新しいペットを見ている場面を考えてみましょう。大人が笑顔でそのペットを見つめ、「かわいいね!この子と一緒に遊ぶのが楽しみだね」と言うと、子どもはそのペットが家族にとって素晴らしい存在だと理解します。逆に、大人が無表情で見ていると、子どもはそのペットが家族にとって望ましくない存在だと感じるかもしれません。
子どもの感情に寄り添いながら言葉を与えることも重要です。「楽しいね」「うれしいね」「ワクワクするね」「気持ちいいね」「幸せだね」といった言葉で、子どもが感じているポジティブな気持ちを認め、共感します。例えば、子どもが外で花を見つけて喜んでいるとき、「きれいな花だね!嬉しそうだね」と声をかけることで、子どもの喜びを分かち合うことができ、子どものポジティブな感情の種類が増えていきます。
4.スキンシップで楽しい気持ちを
幼い子どもはスキンシップを好みます。体を使ったふれあい遊びを一緒に楽しむことは、子どもの楽しい気持ちを高めるのにとても効果的です。例えば、子どもが「もっと遊びたい!」と声を上げているときには、抱っこして一緒にゆらゆら揺れたり、くすぐったりして遊ぶと、子どもの笑顔がさらに広がります。子どもが嬉しそうな表情をしたり、声を上げて喜んでいるときには、「楽しいね!」「大好きなんだね!」といった言葉で、その気持ちに共感し、たくさん褒めてあげましょう。
最後に
子どものポジティブな感情を引き出し、一緒に楽しむことは、子どもの発達にとても良い影響を与えます。不安なときだけでなく、楽しみたい、知りたいという気持ちにも寄り添って、子どもとの関係を深めていきましょう。これからも、子どもと一緒に楽しい毎日を過ごしていってくださいね!