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生命の起源 地球外生命説は未だに有力


初めに

戸谷先生:この塩基数100程度が生命的な活動をするために必要最小限・・
市橋先生:自己複製する20ヌクレオチド(nt)RNAバリアントを特定した
市橋先生の研究で最初の生命は地球で生まれた可能性は高まりました。

しかし、
市橋先生:現状で私としては地球で生命誕生の確率は1だとはとても言えない状況かなと思っています。
では、宇宙は生命の起源とどのような関係があるのでしょうか?

宇宙と生命の起源


太陽系外

宇宙の研究が進み、「我々が観測できる半径138億年の宇宙には1000億個もの銀河が散らばっていて、我々の銀河系はその中のありふれた1個にすぎない」と、地球のような惑星はありふれていることが分かっています。
地球が特別珍しいものであるとの要素は、月の存在を除いて見つかっていないのです。
「地球外に知的生命が存在しているのだったら、なぜ地球にやってきて挨拶してくれないのだろう」はフェルミのパラドックスと呼ばれています。

太陽系内

勉強会用に一枚で説明するPPTを作ってみました。
地球外の生命の材料が生命の誕生に関わっている可能性があります。

太陽系では隕石や小惑星からアミノ酸などの生命の材料が見つかります。
地球ができた頃はどろどろのマグマだったので、生命誕生は無理です。
だから、地球に海ができる迄に材料が準備されていたことになります。
太陽系外との違いは、探査機を飛ばせることです。

リュウグウは46億年前の太陽系ができた頃の冷えたかけらです。
分析が進み「凍ったり融けたり、砕けたり彗星になったりと、壮大な道のりを歩んできた」ことが明らかになってきています。
ただし、リュウグウから発見されたアミノ酸を地球上の生命と関連づけて論じるにはまだ課題が残っている」ようです。
近日中に分析結果が発表され、検討が進むでしょう。

まとめ

市橋先生が20塩基の自己複製RNAを発見したことで生命が地球で発生した可能性が高まりました。
しかし、複製が起こる条件も極めて限定されているようで、現段階で地球だけに絞ることはできないようです。
また、隕石や小惑星から生命の材料が見つかることから、生命の起源に何らかの関りがあったと考えるべきです。
幸いにもリュウグウからのサンプルリターンが成功し、分析中です。
近いうちに何らかの進展を期待しています。


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