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レインボーソウブレイズのススメ

 テラスタルフェスが発売され、新環境が始まりました。大きく環境に変化を与えるのは、やはり「スボミー」の存在ではないでしょうか。ソウブレイズは後攻で攻撃することがなく、後攻が課題のデッキであった為、スボミーを採用することで後攻のパワーを大きく引き上げることが出来ます。しかし、この構築ではあえて、スボミーを採用していません。

◯デッキ構築について

見た目が美しい

 水エネルギー、ルミナスエネルギー、レガシーエネルギーを採用することで全員がアタッカーになる名付けてレインボーソウブレイズです(ダサい)ソウブレイズが戦うしかなかった一般的な形に比べて、かなり絡め手が増えており、見れる対面も増えています。
 スボミー不採用の理由はベンチ枠がないということです。通常のソウブレイズであればベンチに割と余裕があるものの、この形のソウブレイズは置きたいポケモンが多いため、採用を見送っています。

◯メインアタッカーの使い方

深淵の表現たるや…

 メインアタッカーはもちろんソウブレイズになります。15枚のエネルギーがトラッシュにあると330ダメージと、ほぼ全てのポケモンをワンパンできる高火力アタッカーです。相手が2進化ではない場合は目指すべきダメージラインが220〜290(10枚〜13枚)まで下がり、通常通りの回り方をすれば2ターン目までにはおおよそ到達出来る要求値となります。
 特性をもたないため、オーガポン(いしずえのめん)も気にならないことや1進化ポケモンの中でも比較的高いHP270であることも地味に強いポイントです。

◯サブアタッカーの使い方

構図が大好き

 ソウブレイズとグレンアルマという激エモな組み合わせの時点で熱いのですが、カード的にもきちんと相性が良いのがアチアチです。グレンアルマは特性ひおくりでバトル場に炎エネルギーを何回でも供給出来ます。炎エネルギーというのが肝で、ポケモンについている限り、全てのエネルギーになるルミナスエネルギー、レガシーエネルギーも動かすことが出来ます。これを駆使して、適切なアタッカーを動かすのが基本の動きです。
 グレンアルマ自体もミミッキュ突破可能、HP110までのポケモンならワンパン可能(マシマシラを含めると140まで)と十分なアタッカー性能があります。火傷で倒すというのが今の環境では強くて、キチキギスを発動させない条件になります。対サーナイトや対ガケガニではメインアタッカーとなります。

君だけはレギュ落ちしないで

 このデッキのエンジン、かがやくゲッコウガです。このデッキはゲッコウガがサイド落ちすると、事故率がかなり増します。(エネ20枚近くも入ってるから当たり前と言えば当たり前)ヒスイのヘビーボールを採用してあるのはゲッコウガを拾うようにするためです。また、カルボウを置きたい数も通常のソウブレイズよりも多いため、サイドにいったカルボウを拾うなど、使い道も多いです。
 ゲッコウガのアタッカーとしての役目は月光手裏剣よるベンチ狙撃です。月光手裏剣を使う時には基本的にルミナス+水エネ+炎エネを目指します。バトル場がゲッコウガである場合には手貼り2回とひおくり1回で使うことが出来ますが、そうでない場合にはバトル場を逃すためにひおくり2回が必要になる点に注意です。ゲッコウガ以外を育てるフリをしながら最後の水エネ手貼りで完成させることを意識すると、相手に警戒されにくく、月光手裏剣が決まりやすくなります。マナフィを置かれたとしても、ソウブレイズ相手に本来使わないはずのベンチを1つ使わせるというのが強くもあります。何ならマナフィは進化することがないので、後述するマシマシラのアドレナブレイン3回で、特性のみでサイドを取るターンを作ることも可能です。
 
サイド1しか並んでいない時の突破口、ルギアのレガシーチラチーノ回避かつ2面取り(マシマシラ込み)など、通常のソウブレイズでは解決できなかった部分をくぐり抜けることが出来ます。

あまりにも特性が強い

 このデッキの縁の下の力持ちであるマシマシラです。使い道ががいくつかあるので、分けて説明していきます。

①打点補助
 マグマの滝壺やファントムダイブで乗ったダメカンを相手に移すことで全てのポケモンの打点補助を行います。滝壺を使うとソウブレイズの打点も20下がると思われがちですが、滝壺で貼ったエネルギーをひおくりでバトル場の逃げエネなどに使用するとシンプルに+20なのでご安心を。
 また対スボミーでも無類の強さを誇り、マグマの滝壺2回分をスボミーに移すと特性だけでスボミーが気絶します。

②アタッカーとして
 サイコトリップは2エネ60打点混乱付きとなかなかな高性能な技です。アドレナブレイン込みだとHP70〜90までも倒せるようなり、2進化系のたねポケモンも突破できるようになります。もちろんミミッキュも突破可能。対サーナイトでは序盤のメインアタッカーになります。

③ピカチュウexの突破
 環境にそれほど多くはないものの、対面するとほぼ詰みだったピカチュウを何なく突破できます。

ようやく特売セールの鳥

 主な役割はドローですが、アタッカーとしても使用する場合があります。クルーエルアローは3エネでバトル場、ベンチ問わず100点を飛ばすという技になります。一見、特に使い道はなさそうに見えますが、ボスの指令で逃げエネが重いポケモンを呼び出し、バトル場で縛りながら100点をベンチに与えたり、最終盤、ソウブレイズが立てられない時の緊急アタッカーとしての役割があります。
 ただ、レガシーエネルギーを採用しているため、基本的にはあまり出したくないポケモンではあるので、アタッカーにもなり得るというだけで積極的に育てることは少ないと思います。

◯対スボミーについて

全てがヤケクソすぎる

 エネ0逃げ0グッズロックという究極のカードです。環境に与える影響は大きく、特に2進化デッキはかふんを連打されているだけで負けてしまうパターンも多くあります。
 ソウブレイズはスボミーを使っても強いデッキですが、対スボミーも非常に強いデッキになります。その要因は先攻でかなり動くことが出来るということと、カルボウやマシマシラでスボミーを処理出来ることがあげられます。先攻でイキリンコやゼイユを使って盤面を作れば、先2にはグッズを使わなくてもある程度、動くことが出来ます。また、1エネのカルボウの技で簡単にスボミーを突破できるので、ロック解除も容易です。(リザードンのヒトカゲも同じようなことが出来ますが、あちらはデッキのエネの枚数が少ないため、炎エネルギーを手貼りするのに時間がかかります。)

◯環境対面について

①リザードン 微不利
先2で、月光手裏剣2面取りやボスでロトムを取れるとかなり勝てますが、後攻時はリザードンの突破が難しく、押し切られてしまうことが多いです。(ミキサー型ではないので15枚トラッシュが終盤になりやすい)手札干渉も出来ないため、相手が高い要求を満たしやすいのもネックなポイント。裏を取ったり、2枚取りを目指したり、とにかく攻めて攻めてを意識したい対面です。

②タケルライコ 有利
レガシーエネルギーを絡められれば、ほぼ勝てる対面です。この対面ではソウブレイズ以外のアタッカーはほとんど使用しません。グレンアルマがマシマシラ込みでオーガポンを倒すと、やけどで気絶するので、キチキギスを無効化出来るのは覚えておくといいかもしれませんが、基本正面のライコとの殴り合いになります。不用意にキチキギスを出すとチヲハウハネを押し付けられ、レガシーの意味がなくなるので注意!

③ドラパルト 有利
ソウブレイズがファントムダイブで倒されない上にマシマシラでダメカンも返せるので、割と余裕のある対面です。

④サーナイト 五分
サブアタッカー総出動の対面。月光手裏剣を密かに狙いつつ、マシマシラやグレンアルマを中心に戦っていくと勝機が見えてきます。イキリンコは出来れば出したくないですが、自身の場作りも大切な対面なので、展開不足になりそうな場合は迷わずイキリテイクしましょう。1ターン目にイキリテイクかゼイユか博士の研究である程度、山を掘れていないと中終盤にやりたい動きがかなり制限されるというのもソウブレイズの特徴です。サイド1のアタッカーを押し付けてくるデッキに対してイキリンコは出来れば出したくないところですが、サポートに触らない場合は躊躇せずイキリンコを出しても良いと思います。

⑤ガケガニテラパゴス 微不利
レガシーが毒によって無効化されるのがキツイです。まともにガケガニを相手にすると負けるので、ボスをフル活用して2-2-2で終わらせたいところ。ガチガチバンドがあると、テラパゴスのベンチ8体+くさりもち+オオニューラ毒の290を耐えられるので、割と採用する価値はあるかなぁと思います。(そのままだと返しの毒で気絶しますが、ひおくりで逃げるか、マシマシラで回復すればOK)

⑥ミライドン 有利
タケルライコと似たような感じでサイドを先行されますが、レガシーエネルギーを絡めれば、ほぼ勝てる対面。大空洞型はこちらのベンチを絞って、ライコウの打点を下げましょう。後1ボスイキリンコごっつあんプリファイだけは諦め。

⑦レジドラゴ 微有利
レギュ落ち、スボミーの影響と数は激減すると思われるレジドラゴ。先攻取れれば安定して勝てる対面です。後攻で先2トライフロストをぶち込まれるとかなり厳しくはありますが、カルボウを4体並べられれば、まだまだ戦えます。

⑧ルギア 微不利
レガシーエネルギーをマシマシラや月光手裏剣で回避できるため、一般的の構築より勝ちやすくなってます。とはいえ、レジギガスによる強化もあるため、楽に勝てる相手ではありません。

⑨古代バレット 圧倒的不利
サイドレースが追いつきません。サブアタッカーもやや打点不足で機能しにくく、辛い対面。マシマシラで2体のトドロクツキにダメカンをばら撒いた後、月光手裏剣で2面取りする等の動きをすればワンチャン。私は5戦全敗と完全にトラウマと化しています。

◯最後に!

 一直線だったソウブレイズでここまで色々な動きが出来るようになると、使っていてとても楽しいものです。実績と言えるものではありませんが、一応テラスタルフェス発売後のジムバトル、トレーナーズリーグで優勝することが出来ました。ある程度は戦えると思いますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

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