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【読了】カーター・ディクスン「ユダの窓」

密室殺人で傑作で名が上がる作品、古典派ミステリーの「ユダの窓」を読みました。
読む難易度、ちょっとした批評込みの感想付きです。


読み始めた理由

知念実希人の「硝子の塔の殺人」を読んだことがきっかけ。本作を知る方はご存知かもしれないが、有名ミステリーの名前もあがればオマージュも複数見受けられる。

非常に有名な作家の名前とタイトルしか知らない知識量のため、有名ミステリーのオマージュが入ってるんだろうが何もわからない。
正直カーもユダの窓も初めて知ったので、読んでみました。


読む難易度の話

洋物作品となると日本人作家が書く内容とギャップを埋めるのが大変。面白いと聞いていても読むのが辛くなるかもしれない。

事件発生は読みやすい
その後の欧米独特の陪審員制度の裁判のやり取りは少し難しいかもしれない。日本人的にあまり馴染みがないからかもです。

私個人としては50%程度読むまでは、事件が解ける感じもしなくてずっと「???」でした。50%を超えてから「もしかして....」となってきて、70%ぐらいから序盤50%の証人のあの発言が伏線になってるのかと気付けます。

全部読んだ身としては、序盤読みづらさを感じていたが読んで良かったと思う作品。古典派ミステリー傑作に名前が上がる理由もわかります。


読了中に調べた言葉

・マントルピース
壁付きの暖炉の周りを装飾している枠
・スタンプパッド
・雁
かも科の大形の水鳥
・いし弓
拠点防衛のための、石を投下させる装置
・二筋道 ふたすじみち
分かれ道
・もったいらしい
仰々しい
・スティギンズ
ウイスキー
・立身出世
社会的によい地位につき、世間に有名になること。
・しさいらしく
① 事情があるように感じられるさまである。 わけがありそうである。 ② もったいぶっている。 わけ知り顔である。
・しばたたかせる
瞬きを頻繁にするさまを意味する表現。驚きや困惑などを示す場合に用いられる言い回し。
・半クラウン
イギリスの旧通貨制度における、2シリング6ペンスに相当する銀貨の名称
・敵愾心
敵に対して怒りを燃やし、これを倒そうとする闘志
・心棒
物の中心に入れる棒。
・参酌
他と比べ合わせて参考にすること。


感想

密室殺人、被害者と同室にいたとされる被告人の無実を立証できるのかこれをすごく楽しむ話だと思います。
この話のキーワードが「ユダの窓」


この作品読んで思ったのが、トリック読んでいる最中も「ユダの窓」のイメージが少しつきづらいところ。「こうだよな...」と思いつつ読み、結局は読了の感想ブログ書いている人を内容を見て同じ解釈で安心をしているぐらい。

最終読んでも「ユダ」はなんだったのか分からず調べたところ
「イスカリテオのユダ」を指しているらしく、読了後にその意味が非常に納得できる。
読了後に調べてみるといいかもしれません。

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