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【ADHD】ストラテラ服用してWAISのIQが14上がった話(近況報告も)

こんにちは。
気がついたら4ヶ月noteを更新してなかった、美味しい無糖です。

先に近況報告

今年2024年の3月の頭からストラテラを服用して、早7ヶ月半と少し。
心療内科のお医者さんからは「上位数パーセントの効き目」だの「ダイナミックな変化を遂げてる」だの言われた。

同居してる母にも「前と声のトーンとか話し方が違う」「話の要約が上手くなってる」とか言われたし、仲良しの友達には「笑顔が増えた」「MBTI、FからTになった?」「話短くなった」などと言われた。

でも誰よりも変化を感じてるのは、どこまで行ってもやはり自分。

ストラテラあるあるとして良く出てくる「掃除ができるようになった」とか「買い物の量が減った」とかのレベルじゃない。
「人格が違うのでは?」「能力上がりすぎじゃね?」「体調良すぎなんだけど?」って感じ。

そもそも私がADHDだと診断されたきっかけは、去年の年末にADHDの本を読んで心療内科に駆け込んだこと。
その時CAARSってテストで不注意は優勢じゃないけど、多動と衝動性があるってことで診断が下りた。

でも、ストラテラの効果でADHDの症状が穏やかになってる今、私には不注意がちゃんとあったんだなって思う。
認知機能が欠けていて不注意だったんだ、って。

不注意を例えるなら、緑内障の視野みたいなイメージ。
視覚においても聴覚においても頭のキャパにおいても、「見えてるところ」と「欠けてるところ」があるような感じ。

ネットで拾った緑内障の視野

この「見える見えない」が精神状態に大きく影響されていたように思う。

ハッピーな瞬間は「アンハッピーなもの」が見えなかったり、アンハッピーな瞬間は「ハッピーなもの」が見えなかったり。
そりゃADHDは二次障害で双極になりやすいのも納得。

あと学生時代の「興味ない勉強」はどうしても出来なかったのもそうだ。

そして、多動も衝動性もこの「見える見えない」によるものなんじゃないか?って予想してる。
多動は「見えてるところ」ばかりに注意が向かってしまって私の場合無駄に頭をたくさん使って過眠になってたし、
衝動性も同じく「見えてるところ」で頭がいっぱいになってしまってのイメージ。
これがノルアドレナリン不足による認知機能の低下なんですかね。

(まぁ衝動性ってテストでは出てるものの別にラーメン屋の行列は元々並べたし、人とのトラブルがあった訳ではなかったんだけど、、バスの5分遅れに頭の中は超イライラしてる程度の衝動性だった)

見えてない状態であったことは、見える状態になってやっと気がつくことができる。

「つまり、北朝鮮から脱北した人はソウルの繁華街を初めてみた時に、自分の生活の過酷さを気がつくみたいなことなんだと思う」って言ったら、ASDの父に「君は日本人じゃないか」って言われたけど。彼に例え話は不適切なことを忘れていたよパパごめんね。

知能検査を受けた話

さて、本題に入る。知能検査を受けました。

資格勉強をしていても、本を読んでいても、誰かと話をしていても、仕事をしていても、カラオケに行ってもピアノを弾いても、明らかに色々できるようになっていた。

服用前に「多動が治まる」とは聞いていたけども、「耳コピの精度が上がる」「講義を1.7倍速で受けられる」「人の名前が覚えられないのが一発で覚えられるようになる」「友達と話しても以前に比べて何となく噛み合わなくなる」とは説明されてない。

まだ途中までしか読んでないけど『アルジャーノンに花束を』の主人公チャーリーみたいな気分だ。
過去のADHDのある自分の言動や思考と、今の自分のそれが全く一致しない。
故に過去の自分を不甲斐なく愚かだと思ってしまったりもする。
自分の過去の行動原理が謎い。謎すぎる。

あとチャーリーみたいに昔の記憶がポコポコ出てくるのが服用2ヶ月後?くらいから続いてる。
しんどい記憶が多くてしんどい。

困りきった私は3万円を握り締め、またWAISを受けに行った。

今年の3月の頭に服用し始めて4月の頭に2回目を受けに行ったので、3回目のWAIS。

(2回目の記事はこちらです参考までに↓)

自分でも知能を何回も受けに行くのは正直イカれてると思う。
前回受けたのが4月だし。3回目だし。安くないし正直。

でも理系脳すぎて、定量的に自分の変化を認識したかった。
(言うて文系学部出身だけど)
それくらい能力も性格もちゃうんですよ。

本当は2年後に受けるのを推奨されているらしいけど、自費だし、何かの診断目的じゃないし、誰にも迷惑かけてないから良いでしょう。

多少の学習効果はあるかもしれないけど模範解答がネット上にあるわけでもないので、やっぱりそんなに変わらない気もする。
(そもそも今までの記憶そんななくて3回目の癖に初めてのテンションだったし笑)

結果はこちら↓

上が2022年、下が2024年10月

全検査IQが116→130で14上がってました。
(あと1高ければメンサ入れてたやん怖)

処理速度以外は90%信頼区間に入ってないので、伸びたという風に自分では考えている。

とりあえず言語理解が11上がってたのと、ワーキングメモリーが9上がってたことで、そりゃ人生変わって困惑してるわ仕方ないわって安心できた。
(知覚推理の上昇は上のURLに書いてるのでひとまず割愛します)

まず言語理解、「類似」って下位検査のスコアが4伸びていた。
(2つの物事の共通点を説明する的なやつ)

物事を要約するのが元々死ぬほど苦手だったんだけど、それが最近得意になっていたので、それが反映されたように思う。

例えばドラマや映画の概要の説明、以前は本当にダメだった。うっかりネタバレしちゃって嫌な奴になってしまう。
以前はどこが重要でどこが重要でないのかがさっぱり認識できなかったんだけど、これは上に書いた「緑内障状態」のせいだったと認識してる。
つまり一部しか見えてなくて全体が俯瞰できてなかったら、そりゃ言語化の精度は下がる。

あとはワーキングメモリー、以前も下位検査の「算数」は満点だったけど、「数唱」が驚異的に伸びてた。5桁が限界→8〜9桁言えるくらいには。
これも「緑内障状態」が原因だったんだろうな。
以前は興味がない数字のことなんか覚えたくない!から視界に入らない!覚えられん!的な状態だったけど、うまく視界に入ってくれてる。
ありがてぇストラテラ。

まとめ

もちろん、これが誰にでも起こるとは思わないです。
薬は合う合わないあるので。
同じ薬飲んでる友達には恐らくここまでの変化は起きてなさそうだし。知らんけど。

でも私みたいに「ダイナミック」な変化が起きてる人が居るかも、
もしかしたらそんな人が私みたいにネットサーフィンしまくって同じような人が居ないって絶望してるかも、
そんなことを思って書いてみました。

同じように変化した人がいたらコメント欲しいです。
なんとなく孤独に苛まれているので、、

以上、新しい自分として生きていくしかないんだけど、乖離が凄くて、まだ自分の人生として生きていくには時間がかかりそうな人間のnoteでした。


【追記】
お世話になってる心療内科のお医者さんに結果の紙を見せたら「ほ〜これは研究してる医者が欲しがる情報かもしれないな」と楽しそうに言われました笑
好奇心強い先生だから、彼に見せるのは少し楽しみだった。

ちなみにお医者さんの過去の患者には、IQ上がったって持って来る患者はいなかったみたいです。

前回も今回も『アルジャーノンに花束を』の主人公みたいだって伝えたんだけど、今回は定量的なデータ込みだったからか、ちゃんとお医者さんが真面目に聞いてくれてありがたかった。

「もっと上がるかもしれないよね〜」って言われたけど、それは本気で勘弁して欲しい。
これ以上exceptional要因を大きくしたくはない。
まぁここまでの事が起こると何が起きてもおかしくはないんだけども。

来世は普通になりたいな、、

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