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チャレンジを後押しする仕事。

私は、とある自治体の仕事で、副業人材育成講座をコーディネートしている。具体的には、何をしているかというと、自治体さんの希望を聞いて、住民向けにどんな講座がいいか考え、講師をアテンドする。そういう仕事。

これまで、PCの基礎を学ぶ講座や、少し背伸びをして簡単にアプリを作る、ローコードを使う講座やWebデザインの講座を実施しり、その時により様々。

一番直近では、スマホでプロカメラマンのような写真を撮影する!という講座を実施。スマホで写真を撮り、SNSヘ投稿する機会は老若男女あるようで、講座にも年齢性別問わず、多くの方が参加してくれた。

少しだけ、講座の内容を紹介すると、座学で、構図や色調整を学んだあと、実際に写真を撮る練習をしてもらった。

お皿やコップを並べて写真撮影の練習


色んな角度で練習

「話を聞いて、なるほどな~と思うけど、やったら分からんな!」と隣の方とコミュニケーションを図り、全体的に和気あいあいとした講座になった。

写真撮影の練習をした後は、実際に町のカフェへ出かけて、ランチを注文し、美味しいご飯や、コーヒーの撮影に挑戦。


ランチ撮影


レモネード撮影

「最初から、いい写真を撮ろうとするのではなく、何枚も撮れるからいいや!と楽しく撮影するのが一番!」と講師アドバイスをもらい、何枚もトライ。

ランチ終了後は、会場へ戻り、撮影した写真をみんなで共有しながら、自分の思うように加工をして、各々のSNSヘ投稿してもらった。


写真投稿中


一例紹介
一例紹介

みなさん帰り際に、かなり満足した様子で会場を後にされ、私もとても嬉しい気持ちでお見送りすることができた。

しかしながら、毎度毎度、講座を実施する中で自治体さんの希望である、副業人材の育成には寄与出来ているのか、、住民の背中を押すことはできているのか、、悩む日々を送っている。まずは、講座を成功させることが大事だが、私がやっているのは、みなさんのチャレンジを後押しすること。その後も継続して、学び続けて、それをお仕事にして頂くというのが理想。単発の講座を続けていていいものか。。。

いつも、実施後のアンケートを見て、分析し、次回での改善を試みるものの、理想には手がまったく届いていないなと、自分の位置を再認識させられる機会にもなっている。でも、分かっていることもある。一朝一夕にできるほど、たやすいものを扱っていないことも。

そんな中、この間のスマホ写真講座で、常に、私のコーディネートしている講座に参加してくれている、松本さん(仮称)から声をかけてもらった。

「宮﨑さん、今回も講座参加しました。いつも、広報誌を見て参加するんですけど、きっとこれ宮﨑さんが企画したやつだなって。こういう講座に参加するようになって、私事なんですけど、Webデザイナーとして独立したんです。今、独立して1年たったころですね。この1年、本当に世界が変わったように、思えて、チャレンジして良かったな!って思いました。」

この話を聞いて、目頭があつくなった。ちょうど、ランチを食べているときだった。この仕事やってて良かったな、、、って、この瞬間のために何年も準備してきたなって。じわ~~~~~っと元気がでた。

「いつも、そんなに話かけたりしないですけど、今日は絶対に宮﨑さんにお礼を言おうと思ってました。私にチャレンジさせてくれてありがとうございました。」

ってとどめをさされた。
本当に、幸せな瞬間だった。

さらに、この講座の最後に、ずっと残って何か言いたそうな石川さん(仮称)がいた。

「石川さん今日楽しかったですか?」
問うと、
「私、本当は写真を撮って、SNSヘ投稿したり、SNS運用、マーケティングみたいな仕事興味あるんです。でも、何からやったらいいか分かんなくて、講座に参加してるんです。」

と、胸の内を話してくれた。
「失敗してもいいから思い切って、仕事やってみませんか?」
とすごく大きなチャレンジに手を引っ張ってみた。

彼女は、意外と「やります!」ってすぐに返答してくれたので、
講師にお願いして、最初は契約社員で雇用してもらうことに。

その後石川さんは、「宮﨑さんの声に、素直にうなずいて良かったです!」
と目をキラキラさせて帰っていった。

今日は、ものすごく幸せだった。身に余る思いだ。

こんな調子なら、きっとまた明日から苦労しなきゃいけないな、、と。
この町にとっては、ほんの小さな一歩かもしれないが、
私や石川さん、松本さんにとっては、ものすごく大きな一歩を踏み
出した1日になった。

また、来年が楽しみになった。

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