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大工の仕事

まずはじめに、

大工とは何か。

大工職人36年の自分が思う大工、大工の仕事、工務店について

わかりやすく簡単に説明したいと思います。


  • 大工とは

  • 大工の仕事

  • 工務店の仕事



大工とは


大工にもいくつか種類があって、
大きく分けると、宮大工、屋大工、型枠大工の三つ。
他にも船大工や造作大工などもあります。

宮大工は、
神社やお寺など仏閣の建築や修繕を専門に仕事をしている大工。

屋大工は、
これが皆さんの近所にもある一般住宅の仕事している大工。
〇〇建築とかダイツネ工務店もこの屋大工になります。

型枠大工は、
建物や基礎工事、擁壁などの鉄筋コンクリート造の型枠を作り、
現場で組み立てる大工。

自分が分類される屋大工と呼ばれる条件として、
家を建てれるのが屋大工。
まずは材料から拾い、矩計を作り、材料に墨付けをして、
刻んで建てるまでをやれるのが屋大工だと思っています。

120角桧材の土台を刻んでいます。

こういう構造的な仕事や刻みはやらず、
建物が建ってから造作工事のみをする大工は造作大工と呼ばれてます。

大工の仕事


屋大工の仕事を分かりやすく分類すると、
新築・建替え・リフォーム・リノベーション・リペアかな。
リフォームとリノベーションに関しては、
耐震リフォーム、断熱リフォーム、増築リフォーム、減築リノベ、
古民家リノベ、マンションリノベ、フルリノベなど、
呼び方だけでもたくさんありますね。

現場で手間請けの仕事をしている造作大工なら、
材料が支給され、造作工事や修繕など現場を中心に回る仕事になります。
しかし屋大工や工務店になると少し違いが出てきます。

工務店の仕事


よく地方に行くと、
〇〇建築とか〇〇工務店とかありますが、
どう違うのかと言えば、ほぼ同じです。
〇〇建築というのは、
どっちかと言えば地元では一匹狼的な大工が多いように思います。
工務店は、
元請けとして総合的に建築全般を請け負うところが多いと思います。
工務店の仕事は職人や弟子を抱えて、上記の現場を回りながら、
作業場や事務所での仕事が多くあります。


当工務店作業場

加工や木工機械、在庫を置く作業場兼倉庫が必要で
材料の加工、木工機械での材料木取り、鉋屑の処分、片付けをやり、
事務所では、
図面の作製、見積書、請求書の作成
お施主さん、材木屋や協力業者さんと打合せ
家の補助金や助成金の申請、現場や在庫の管理・報告など
これも必要で重要な屋大工、工務店の仕事となります。


いかかでしたでしょうか。
一般の方が知っている大工の事を、
もう少し深く知っていただければ幸いです。

近所の大工さんも、
普段無愛想で取っつきにくいと思うかもしれませんが、
話してみると意外と面白くて、ちょっとした家の相談ものってくれる、
気の優しい大工おっちゃんが多いですよ。
住まいの相談がある時は勇気を出して声をかけて下さい♬










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