【遊戯王マスターデュエル】先行制圧型幻影P.U.N.K.の構築・展開・問題点
こんにちは。
当記事はサイパニ引けたけどディアノートアメドラの2枚目をどうしても作りたくなかった筆者が何とか幻影騎士団でサイパニを使うため捻り出した先行制圧型の【幻影P.U.N.K.】の構築・展開紹介記事です。
このデッキは前後のどちらにも無効と除去を構えられるのが特徴です。
最近流行りの結界波や罠利用デッキ最大の天敵である箒リブート一発では潰されない堅牢な5妨害盤面を作れるので余裕があればお試しください。
それでは紹介に移ります。
構築例
入れ替えの第一候補はドラガイト・アメドラ(2枚目)。
第二候補はサイパニです。
ドラガイト及び2枚めのアメドラは幻影の動きにシフトした時点で展開に関わらなくなるカードなので無くてもデッキは回ります。PUNK側だけで動くことを考慮しないのであれば、バリケイドベルグやI:Pマスカレーナなどのケルビーニを失ってもバルディッシュに到達可能な緩い闇リンク2を入れた方が戦いやすいかもしれません。
サイパニは強いときでしか強くない状況に陥りがちです。五虹ルーン対面など異物混入した当デッキの展開力でもサイパニが間に合い、尚且つ耐性が有用に働くシーンもあるので要らないわけではないのですが、絶対に必要とまでは言い切れない立ち位置にあります。
幻影側のパーツはメイン・EXともにギリギリまで軽量化を施しており、これ以上パーツを抜くことができません。
強いて言うなら霧剣を1枚抜くか、くらいのものでしょう。
基本展開
写楽でカープを融合召喚してドラゴンドライブに繋げる動きが基本です。
フォクシー・セアミンからの始動もやること自体には大差ありませんので写楽+「PUNK」ルートを参考に回してください。
最終盤面
前:ドラゴンドライブ、写楽、バルディッシュ、未来龍皇
後:ナシワリ、霧剣×2枚
墓:スケイル、ローブ、ブーツ
手:3枚
始動:写楽+「PUNK」
写楽ns
写楽ef(コスト:600LP)写楽+手札PUNK素材カープFs
カープef自己リリース,ワゴンとディアノートをss
ワゴンef(コスト:600LP)セッションをサーチ
セッション発動
ワゴン+ディアノート素材ドラゴンドライブSsef(コスト:600LP)セアミンをサーチ/ディアノートefGYワゴンをss。セッションef1枚引く(※写楽を蘇生すると幻影展開が複雑になり余計なリソースの消耗が発生します)
STOP!【ここから手札状況でルート分岐】
├〈分岐A〉スケイルまたはローブがある
フォクシーefスケイルまたはローブを廃棄,スパイダーをss
スパイダーef(コスト:600LP)ナシワリをサーチ
セアミン+スパイダー素材ケルビーニLs
ケルビーニef墓地にいない方をGY送り
ローブexeブーツをサーチ。GYスケイルef自己ss
スケイルef(コスト:手札1枚)幻影翼をGY送り
スケイル+ワゴン素材リヴァイエール①Xs
リヴァイエール①ef(X素材:スケイル)除外ローブをss
ブーツss
ケルビーニ+ブーツ素材バルディッシュLs
バルディッシュefグローブをGY送り,幻影霧剣①をセット
GY幻影翼exefGYスケイルをss
スケイル+ローブ素材リヴァイエール②Xs
リヴァイエール②ef除外写楽をss
リヴァイエール①+②素材未来皇ホープXs
未来皇ホープ素材未来龍皇ホープXs
GYブーツexef幻影霧剣②をサーチ
├〈分岐B〉グローブがある
フォクシーefグローブを廃棄,スパイダーをss
スパイダーef(コスト:600LP)ナシワリをサーチ
セアミン+スパイダー素材ケルビーニLs
ケルビーニefスケイルをGY送り
GYグローブexef幻影翼をGY送り。GYスケイルef自己ss
スケイルef(コスト:手札1枚)ローブをGY送り
スケイル+ワゴン素材リヴァイエール①Xs
GYローブexefブーツ①をサーチ
リヴァイエール①ef(X素材:スケイル)除外ローブをss
ブーツ①ss
ケルビーニ+ブーツ①素材バルディッシュLs
バルディッシュefブーツ②をGY送り,幻影霧剣①をセット
GY幻影翼exefGYブーツ②をss
スケイル+ブーツ②素材リヴァイエール②Xs
リヴァイエール②ef除外写楽をss
リヴァイエール①+②素材未来皇ホープXs
未来皇ホープ素材未来龍皇ホープXs
GYブーツ①exef幻影霧剣②をサーチ
├〈分岐C〉ブーツがある
フォクシーefブーツ①を廃棄,スパイダーをss
スパイダーef(コスト:600LP)ナシワリをサーチ
セアミン+スパイダー素材ケルビーニLs
ケルビーニefスケイルをGY送り
GYブーツ①exef幻影霧剣①をサーチ。GYスケイルef自己ss
スケイルef(コスト:手札1枚)ローブをGY送り
スケイル+ワゴン素材リヴァイエール①Xs
GYローブexefブーツ②をサーチ
リヴァイエール①ef(X素材:スケイル)除外ローブをss
ブーツ②ss
ケルビーニ+ブーツ②素材バルディッシュLs
バルディッシュefグローブをGY送り,幻影霧剣②をセット
GYグローブexef幻影翼をGY送り
GY幻影翼exefGYブーツ②をss
ローブ+ブーツ②素材リヴァイエール②Xs
リヴァイエール②ef除外写楽をss
リヴァイエール①+②素材未来皇ホープXs
未来皇ホープ素材未来龍皇ホープXs
├〈分岐D〉幻影罠がある(例:幻影霧剣)
フォクシーef幻影霧剣①を廃棄,スパイダーをss
スパイダーef(コスト:600LP)ナシワリをサーチ
セアミン+ワゴン素材ケルビーニLs
ケルビーニefスケイルをGY送り
GY幻影霧剣①exefGYスケイルをss
スケイルef(コスト:手札1枚)ローブをGY送り
GYローブexefブーツをサーチ
スケイル+ワゴン素材リヴァイエール①Xs
リヴァイエール①ef(X素材:スケイル)除外ローブをss
ブーツss
ケルビーニ+ブーツ素材バルディッシュLs
バルディッシュefグローブをGY送り,幻影霧剣②をセット
GYブーツexef幻影霧剣③をサーチ。GYスケイルef自己ss
スケイル+ローブ素材リヴァイエール②Xs
リヴァイエール②ef除外写楽をss
リヴァイエール①+②素材未来皇ホープXs
未来皇ホープ素材未来龍皇ホープXs
├〈分岐E〉オーガ・ナンバーがある(手札1枚減少)
フォクシーef手札1枚を廃棄,スパイダーをss
スパイダーef(コスト:600LP)ナシワリをサーチ
セアミン+スパイダー素材ケルビーニLs
ケルビーニefローブをGY送り
オウガefワゴンをリリース,自己ss
ケルビーニ+オウガ素材バルディッシュLs
バルディッシュefスケイルをGY送り,幻影霧剣①をセット
GYローブexefブーツをサーチ。GYスケイルef自己ss
スケイルef(コスト:手札1枚)幻影翼をGY送り
ブーツss
スケイル+ブーツ素材リヴァイエール①Xs
リヴァイエール①ef(X素材:スケイル)除外ローブをss
GY幻影翼exefGYスケイルをss
スケイル+ローブ素材リヴァイエール②Xs
リヴァイエール②ef除外写楽をss
リヴァイエール①+②素材未来皇ホープXs
未来皇ホープ素材未来龍皇ホープXs
GYブーツexef幻影霧剣②をサーチ
└〈分岐F/妥協展開〉いずれにも当て嵌まらない
※ただの龍皇霧剣2枚エンドなので盤面は弱めです
フォクシーef手札1枚を廃棄,スパイダーをss
スパイダーef(コスト:600LP)ナシワリをサーチ
セアミン+スパイダー素材ケルビーニLs
ケルビーニefスケイルをGY送り
ドラゴンドライブ+ワゴン素材バリケイドLs
ケルビーニ+バリケイド素材バルディッシュLs
バルディッシュefローブをGY送り,幻影霧剣①をセット
GYローブexefブーツをサーチ。GYスケイルef自己ss
スケイルef(コスト:手札1枚)幻影翼をGY送り
ブーツss
スケイル+ブーツ素材リヴァイエール①Xs
リヴァイエール①ef(X素材:スケイル)除外ローブをss
GY幻影翼exefGYスケイルをss
スケイル+ローブ素材リヴァイエール②Xs
リヴァイエール②ef除外写楽をss
リヴァイエール①+②素材未来皇ホープXs
未来皇ホープ素材未来龍皇ホープXs
GYブーツexef幻影霧剣②をサーチ
付記:フォクシーでの幻影廃棄を止められた場合
この場合は足掻いても仕方ないのでアメドラだけ用意して祈ります。
フォクシーefに対しての妨害発動。
ワゴン+セアミン素材リヴァイエールXs
リヴァイエールef除外写楽をss
応用展開:セアミン+幻影罠(例:幻影霧剣)
写楽展開を参考にとは言いましたが流石にあんまりなのでセアミン始動を一例だけ紹介しておきます。
違いは初手に来てたラッキー幻影を捨ててる点くらいなので問題なければ読み飛ばしてください。
セアミンns
セアミンef(コスト:600LP)フォクシーをサーチ
フォクシーef幻影霧剣①を廃棄,写楽をss
写楽ef(コスト:600LP)セアミン+写楽素材カープFs
カープef自己リリース,ワゴンとディアノートをss
ワゴンef(コスト:600LP)セッションをサーチ
セッション発動
ワゴン+ディアノート素材ドラゴンドライブSsef(コスト:600LP)スパイダーをサーチ/ディアノートefGYワゴンをss。セッションef1枚引く
セッションefGY写楽を除外,スパイダーをss
スパイダーef(コスト:600LP)ナシワリをサーチ。セッションef1枚引く
ワゴン+スパイダー素材ケルビーニLs
ケルビーニefスケイルをGY送り
GY幻影霧剣①exefGYスケイルをss
スケイルef(コスト:手札1枚)ローブをGY送り
GYローブexefブーツをサーチ
ブーツss
スケイル+ブーツ素材リヴァイエール①Xs
リヴァイエール①ef(X素材:スケイル)除外ローブをss
ケルビーニ+ローブ素材バルディッシュLs
バルディッシュefグローブをGY送り,幻影霧剣②をセット
GYグローブexef幻影翼をGY送り
幻影翼exefGYローブをss。GYスケイルef自己ss
スケイル+ローブ素材リヴァイエール②Xs
リヴァイエール②ef除外写楽をss
リヴァイエール①+②素材未来皇ホープXs
未来皇ホープ素材未来龍皇ホープXs
GYブーツexef幻影霧剣③をサーチ
構築・展開・最終盤面のメリットとデメリット
メリット①:《拮抗勝負》への対処
流行りの《拮抗勝負》も【幻影騎士団】の苦手とするカードの1枚です。
その理由に「霧剣を墓地に落とせない」があります。
霧剣が墓地に残りさえすれば墓地の幻影1体とスケイルを蘇生しブレイクソードXsから切り返しを図れます。しかし拮抗は霧剣を裏側除外してしまうので幻影下級の自己除外サーチを通さなければまず捲れません。
この展開の強みの1つは拮抗勝負が直撃しても霧剣だけはセルフブレイクできる点です。
拮抗にかぎらずリソースに変えられない除去に対して咄嗟にS召喚を切る選択を取れるのは明確な強みです。
メリット②:フィールドを離れても無効にできる効果・非破壊で盤面リソースを削れる効果を強く使える
【幻影騎士団】は基本的に盤面上にしか干渉できません。
得意の霧剣も盤面を離れたり裏返った相手には効果がなく、リソースそのものを削るには破壊する他ないのですが、最近のテーマは墓地に送られると発動する効果を別口で内蔵する連中ばかりなので有効打となりにくいです。
《Jo-P.U.N.K.デンジャラス・ガブ》のようにサクリファイス・エスケープのタイミングが狭い高質な無効札をサーチできることはプラスに働きます。
また、空中戦に強い《FNo.0 未来龍皇ホープ》を活用しやすいのも疑いようのないメリットです。
龍皇は効果を無効にするだけで破壊はしませんが盤面ならコントロールを奪うことができるので余計な破壊を発生させずに確実にリソースを減らせる優秀な無効札です。しかし単体では泡影や一滴の的になり無力化されるのも珍しくはありません。
強く使うなら【LL鉄獣】しかり別の強力な妨害に前に添えるのが最適解ですが、幻影騎士団で龍皇を出しながら質の高い妨害モンスターをもう一体用意するのはとんでもない上振れが前提となるでしょう。
一方で《Uk-P.U.N.K.アメイズメント・ドラゴン》も強力な妨害ではあるものの隙が多く、無効札の恰好の的になります。
この両者が並び立てば弱点を相互に補完しあえます。対応幅を広く取って相手の手番を奪いながら戦うことができるわけです。
デメリット①:メイン・EXの圧迫
レシピをご覧になれば瞭然ですがメタスペースが軒並み死んでいます。
何とか幻影側をシェイプアップして一滴2枚押し込みましたが、近ごろのメインストリームである捲り札構築から思い切り外れてます。外道です。
あまつさえ未来龍皇なんて採用してしまったがためにEXを4枚食われており、EXデッキの自由枠・ケア枠が2枚分しか残っていません。
最適化は今後の大きな課題です。
デメリット②:妥協力貫通力に欠ける
EXが圧迫されているということは誘発ケアも難しいということです。
増G受けは以てのほか。一箇所潰れると総崩れになる基部も数ヶ所。
フォクシーを撃つタイミングが縛られがちなのも見逃せません。
加えて、基本的に手札から特殊召喚できない幻影を採用した都合から貫通できる上振れの確率も乏しくなっています。
デメリット③:幻影側の上振れを盤面に還元できない
幻影騎士団最強の初動ティアスケ+ブーツでもブリガンを採用したうえで龍皇霧剣2枚エンドにしか到達できません。
未来龍皇というのは展開のついでに出せるから強いカードであって龍皇のためにランク3×2を作るのは基本アド損になります。
彼岸幻影への龍皇採用は彼岸側リソースを盤面に釘付けするケルビーニを残しつつ除外した幻影リソースを墓地に戻す工程を経由させるだけで龍皇をタダ出しできることが要因として大きなものとなっています。
つまり龍皇を出すためだけにエールを二連打するのは本末転倒極まりなくPUNKにアクセスできない初手だから仕方なく幻影騎士団で展開していると言う他に表現のしようがないのです。
ならば後期幻影勇者に倣ってマスカレーナ軸のリンクギミックに変えればよいか。といえば、そういうわけにはいけません。
PUNKから幻影を展開していく場合はディア・ノートからの写楽回収が
不可能となるため除外した写楽をエールで戻す工程が必須です。
ところが、エールから出した写楽は展開に使えないので大抵は半自動的にグローブでの幻影罠GY送り後使用できるGY幻影は2体のみの縛りがかかります。そして展開で使える墓地送りはフォクシー・ケルビーニ・スケイル・バルディッシュの4回です。さらにエールで素材2つを素材2つに戻す動きを封じられているのでローブはブーツのサーチ、グローブは幻影罠のGY送りに使うことが確定しており、グローブがワイルドカードとして機能しません(=グローブを引いた場合に展開が止まる可能性がある+遊びがなくなって一箇所が止まると全部止まる)。
止めにバルディッシュにはリンク素材不可の縛りがあるので、なけなしの安定性をかなぐり捨てたにも関わらず龍皇がマスカレユニコーンorアメドラを捨ててのマスカレウーサにすげ替わった以外に変化が見当たりません。
結び(今後の展望)
お疲れ様でした。
実は紹介していない研究中のルートにディアノートで写楽を蘇生するものがあります。このルートならエール2回目から写楽を盤面に戻す必要がありません。EXを圧迫するカードを数枚引き抜けますが一方でどのルートでも霧剣と翼の両方を墓地に落とす必要が生まれ展開の自由度が下がります。
誘発受けが悪化するのでは無意味だと考え研究を後回しにしていましたが現状の写楽ルートに頭打ち感が出てきたのでメイン・EXの最適化を行ったあとは写楽蘇生ルートを絡めたリンク型を開拓しようと思っています。