『毎日、幸せをいただいております(*’▽’)❤』byナオさん
何か毎日ロビーを走っているイメージのナオさん。
ご主人の介護をするために、一日3回あさ・ひる・ゆう・と、はるかに通って来られる。
ナオさんの担当は、日に3回の食事介助。ご自分も、はるかの食事をお召し上がりになっている。ご主人にご飯を食べさせながら、自分もモグモグ食べながら…、お二人の食事時間は、ゆっくりと流れていく。
はるかにご入居いただく前は、一緒に食事ができる環境ではなかったと、ナオさんは言う。
眠っている時間が多いご主人とは一緒にいても、どこか寂しさから解放されることはなかったようだ。
でも、はるかにご入居いただいてからは、しっかりと三食の食事が摂れるようになった。
そんなご主人に対してDr曰く、
『現在このように食事がとれているのは、ギフトに近い。今が一番良い状態だと理解してください』と。
Drの説明に不安な表情を見せながらも、ナオさんは今を大事に毎日を過ごしている。
トレードマークは、白のかっぽう着に掻い巻きヘアー。毎日エレベーターから「ただいま!」と元気に降りてくる。小走りにチュッチュッチュッと、愛する御主人のもとへ。
そんなナオさんの様子を見ていると、『本当にご主人が好きなんだろうな~(*^^*)』と、こちらまで心がほんわか❤してくる。
ご主人が好んでお使いだった、ロイヤルコペンハーゲンのティーカップに、大好きな紅茶とたっぷり目にジャムを入れる。夕食の後には、ご主人がお好きだったスキーのYouTubeを観たり、モーツァルトの音楽を聴いたり… 時には、ウッドデッキに出て月を眺める。
新婚ホヤホヤのカップルのような甘い時間を、はるかに届けてくださるお二人。
お部屋のテーブルには、お元気だった頃のお二人の思い出の写真が飾られている。
写真の中のお二人は、本当に幸せそうに笑っていて、こちらまで笑顔になってしまう。
『ナオさん!本当に幸せそうね(*^^*)』
『はい!私、毎日幸せをいただいております。こちらに来てから毎日が本当に幸せなんです❤こんな気持ちになれるのも、はるかさんのおかげです!この出会いに感謝しております。ありがとうございます(*’▽’)🍀』
(*´▽`*) ねぇ~ナオさん!お礼を言うのは、こちらの方ですよ!
お二人の幸せそうな笑顔を、こんなに近くで見守っていくことができる私たちは、本当に幸せ者です。
私、思うんですよ!
幸せの価値観は、それぞれで唯一無二なものなんだと。
誰かと比べるものでもなく、古いも新しいもなく、そう感じられる今に感謝しなければならいと。
私たちは、お二人の素敵な写真をいっぱい撮ろうと思います。
いつかナオさんが一人になった時に、寂しくないように。
いつかナオさんが一人になっても、そこに写真があれば、語り掛ける事ができる。
…だから私たちは、これからもお二人のお姿を写真に残しておくよ。
その写真がいつか、ナオさんを優しく抱きしめてくれると信じて。
時をつなぐ…写真… by:写真家ハービー・山口
〖失ったものを補えるのは、記憶だけで、その記憶を確かなものにしてくれるのが、写真。
思い出を残すのではなく、時にはその写真が今を生きる力になる。〗
今日も明日も明後日も、ナオさんが幸せでありますように🌙
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