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ネットショッピングにどれだけかける!?ネットショッピングにおける労力と時間の使い方について徹底解剖!!

 みなさんはネットショッピングをする際、どのくらい吟味しますか?
 今回はDX化が進み、インターネットを使いこなす「Z世代のネットショッピング」レポートします!

はじめに

一般的な利用状況

 初めに、一般的な利用状況を見て行きましょう!
 KPMGジャパンが50か国以上の国に住む15~70歳の消費者1万8430人対象に実施した「オンラインショッピングにおける消費者行動の実態」の調査結果によると、消費者が「ECサイトで商品を見つけてから購入までにかかる時間」は、例えば食品は「即日」が47%、「1週間未満」が37%、「1~2週間」が9%、「2~4週間」が4%、「1~3ヶ月」が2%、「3か月超」が1%。化粧品は「即日」が29%、「1週間未満」が46%、「1~2週間」が15%、「2~4週間」が5%、「1~3か月」が4%、「3か月超」が1%であった。
(参照: https://kpmg.com/jp/ja/home/media/press-releases/2017/05/online-shopping-2017.html)

 ここからネットショッピングをする際、商品の吟味に時間をかけている人が多いことがわかります。
 

Z世代の利用状況

 さらに、Z世代24名にネットショッピングについてアンケートをとったところ、以下のような結果を得られました。
 まず、「ネットショッピングをする際、購入するまでに情報収集はどれほど行いますか?」という質問に対して、「全く収集せず購入する」が4.2%、「複数の類似品とネット上で比較してから購入する」が20.8%、「複数の類似品と店舗で比較してから購入を決める」が8.3%、「複数の類似品とネット上と店舗で比較してから購入を決める」が66.7%。

 この結果から9割以上の人がネットショッピングをする際に複数の媒体を通じて情報を収集していることがわかります。

 出典:Marketing Design X Lab.

 また、「ネットショッピングの際、買い物カゴやお気に入りに追加した商品はいつ購入しますか?」という質問では、「その日中」が25%、「代替品をネット上で検討したあと」が25%、「代替品をネットだけでなく店舗で確認し検討した後」が50%という結果が得られました。
この結果からも、ネットショッピングでは即決するのではなく、よく吟味した上で購入へ進んでいることがよくわかります。

出典:Marketing Design X Lab.

 これら2つの結果より、Z世代はネットショッピングの際、実店舗で情報を収集した上で購入に進んでいることがわかり、購入までに時間と労力をかけていることがわかりました。

 これらの傾向は、実際に確認できないというネットショッピングのデメリットを補うこと。また、インターネット販売による割引やポイント還元率増加など原因だと考えられます。 
 

ペルソナへのインタビュー

 実際、Z世代の中でネットショッピングをよく利用し、特に家電を購入する頻度が高いAさん(20歳)にインタビューを行いました。 
 話の中で、「衝動買いをほとんどせず、何を買うにしてもかなり時間をかけて買い物をする」という特徴的な購買をしていることが分かりました。
 時間をかけて購入する理由には大きく分けて2つあることが分かりました。1つ目は絶対に失敗したくないということ。話を聞いたAさんは、ひとつのものを長く大切に使うタイプであるため、その分納得のいく物にお金を使いたいと感じているそうです。2つ目は、ネットでは分からない情報を店頭に収集しに行くからです。特によく買うものが家電ということもあり、大きさや色合い、機能面でネットだけでは判断しかねるため、目星をつけた商品は店頭で確認するそうです。このことから、彼はかなり買い物上手だということがわかります!
 一方で、店頭に行くのは友達との約束の少し前の時間という話もありあました。わざわざ店頭に見に行くためだけに出かける訳ではなく、なにかのついでで行く。つまり、彼は購買前の情報探索に、本当はあまり労力をかけたくないのでは無いか、ということもインタビューを通して明らかになりました。
 

 インタビューの結果から、Aさんは「一つのECサイトの情報だけでは信用しきれないため、複数の情報をもとに、自己判断で使えるものを見つけたい」という思いを持っているのではないかと考えました。

そこで、私たちはAさんが潜在的に抱えている思いを解決するためのアイデアを3つ考えました。さらに、アイデアに関してペルソナのAさんからコメントをもらうと同時に、Z世代のニーズについても調査しました。
 

考案アイデアと評価

①口コミ集約サイト
購入を検討している商品の口コミが集約されているサイト

<特徴・メリット>
1)楽天やAmazonなどの各商品ページに記されている口コミが集約されているため、商品に関するリアルな声をひとつのサイトで確認できる。
2)情報収集や吟味時間を軽減することができる。

<ペルソナAさんからのコメント>
 サイト一つで様々な商品の口コミを網羅している点がいいなと思いました。購入に至るまでの余計な時間が削減されることが期待できるため、僕にぴったりだと思います!
 

<Z世代からの評価とコメント>
Z世代24名に「このサービスを使ってみたいか」という質問を投げかけたところ、87.5%の人が「はい」と答えました。
理由としては、「そのサイトひとつで比較ができて悩む時間も減りそうだと思ったから」、「金額を調べて安いところで口コミを見るとコメントが少なくて、他のサイトで口コミを探すっていうのをよくしてるので、ほしいです」などが上がりました。
 

②系統別おすすめインフルエンサーマッチングアプリ
自分の普段の趣味や好みを登録する音で、自分の系統にあったインフルエンサーがお知らせされ、その人の発信している商品の一覧を見ることができるサービス

<特徴・メリット>
手軽に好みが合う人のおすすめを知ることができ、商品を選ぶ際の情報の取捨選択の時間を少なくすることができる。

<ペルソナAさんからのコメント>
 自分が知らなかった好みのインフルエンサーを見つけられ、情報の取捨選択時間が減るという問題を解決するだけでなく新たな商品の発見も可能で使ってみたいと思いました。
 条件を登録するだけで、サイトが提案してくれるのは自ら探す手間を省けて便利だと思います!
 

<Z世代からの評価とコメント>
 Z世代24名に「このサービスを使ってみたいか」という質問を投げかけたところ、83.3%の人が「はい」と答えました。
 理由としては、「自分の好みに合ったものをすすめられることで、探し出す時間や手間を減らすことができると思ったから」、「インフルエンサーが紹介している商品であれば、ある程度は信用度が上がるし、着回し方なども参考になるから」などが挙げられました。
 

③ネットショッピング連動型下見限定店舗
ネットで気になるモノをチェックした上で、それらについて説明してくれる実店舗。

<特徴・メリット>
1)商品1点あたりの説明時間が決まっているため、限られた時間の中で商品を説明を受けることができる。
2)店舗での購入は不可。ただし利用者はネット購入時に割引あり。

<ペルソナAさんからのコメント>
 ネットで購入することが多い自分にとって、ネット購入時割引があることは何よりも利用したいと思う理由だと思います。店舗での購入はできないため、むしろ行きたいというインセンティブが生まれやすいと感じました!
 
<Z世代からの評価とコメント>
 Z世代24名に「このサービスを使ってみたいか」という質問を投げかけたところ、54.2%の人が「はい」と答えました。
 理由として、「実際の商品の説明を対面で受けられるのは、買い物の失敗が減りそうで良いと思うから」、「高価なものなら良い判断ができそうだから」といった意見が上がりました。
 一方で、マイナスな意見としては、「店舗に行くのは商品を確認したいだけなので、店員さんと話すのはハードルが高い」、「説明受けても、実際買った人の声とか重視するため、あんまり信用できんと買わずじまいになるかもしれない」という声もあげられました。
 

最後に(まとめ) 

 いかがだったでしょうか?今回の調査で、ペルソナAさんに限らず、Z世代はネットショッピングに時間をかけて情報を収集してから検討するという、労力と時間をかける傾向にあるということが分かりました。
ネットショッピングは非常に便利で、たったのワンクリックだけで商品が買えてしまうものではありますが、「お金を無意味に無駄に遣わない」という倹約家的な価値観があり、その価値観が衝動買いや無駄遣いを防いでいると考察しました。
 みなさんも、お金を無駄にしないためにも、納得のいくお買い物をするためにも、いつもより時間をかけてネットショッピングしてみてはどうでしょうか?

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