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兄妹の話

こんばんは🐈‍⬛今日も一日お疲れ様でした!木曜日を乗り越えた私も読んでる貴方もとっても偉い!今週もあと1日頑張りましょうね。

さて、今日は私のアルバイト及び、主に兄の話をしようかなと。


私はアルバイトとして障がい者グループホームで働いています。知的障害、統合失調症、ダウン症等様々な障がいを抱えた方々にご飯を作って、生活のサポートをするお仕事です。入浴とトイレは自分で出来る方のみの入居なためそういった介助はありませんが、お薬飲みましたかー?と確認したり、お買い物に同行したり、お部屋のお掃除を手伝ったり、あとはグループホームでアニマルセラピーとして最近飼い始めた猫ちゃんのお世話をしたりしています。

このアルバイトを話すと大体「珍しいね!」と言われることが多いです。まぁ確かに大学生がよくするバイトの候補に上がってくるものでは無いかなと思います。

何故私がこのバイトを選んだかと言うと、私の兄が自閉症スペクトラムであり兄と過ごしてきた経験をいかしたバイトができたらと思ったからです。
兄は5歳くらいで自閉症と診断されそこからは特別支援学校に通い今では福祉事業所にお世話になり働いています。コミュニケーションはほとんど取れず、"はい"か"いいえ"の質問しか基本できません。よく飛び跳ね走り回っているし、よく分からない独り言をずっと話しています。

電車が大好き、特に新幹線が大好きでかつ(路線図や電車の乗り換え等)都合の良い記憶力がとてつもなく良いため、よく脱走をし上手に改札を抜け無賃乗車をしているのを警察に発見され保護され、母が平謝りし連れ帰ることもしばしばありました…
そんな兄がいたため私の家庭はある意味ちょっと特殊でした。完璧主義な父には出来ないことの多い兄に対し耐えられないことが多く、毎日毎日今でも怒号が飛び交います…(言葉だけなら良いのですが手も出ます。身内の恥ずかしい話はあまり書きたくないので父の話はここまでとしますが…)

私は兄の4つ歳下。生まれた時には兄がいました。兄が飛び跳ねているのも"普通"と言われる会話ができないことも私にとっては当たり前で、変だと思ったことはありませんでした。(他の兄妹とは違うんだなとは思っていましたが)
母にお兄ちゃんの面倒見ててねと言われ世話を焼いても、だからと言って兄を兄だと思わないことはなく、ましてや弟のように思うなんてことはありませんでしたし、今もありません。兄は確かに話せません。しかし、私が悲しそうにしていたり両親と喧嘩して怒って部屋で泣いていたりすると、心配そうな顔をして見に来てくれたりととても心の優しい兄だということは分かっています。勿論本人の口からどう思っているか聞けるわけではないので、もしかしたら普段と違う私の状況に戸惑っていただけかもしれません。でも兄は私が規制する度すごく笑顔で嬉しそうにしていますし、音楽を聴きながら飛び跳ねるのが好きな兄を連れカラオケに兄妹2人でよく行くため、私が帰る度「みほちゃんとカラオケ☺️」と私が何も言っていなくても連れていくように言ってきます笑 また、兄は書道が得意で独特の味のある良い字を書いてくれます。パラアートと呼ばれるコンテストでは3回ほど賞をいただき、東京芸術劇場に飾られ以前母とも見に行きましたし、以前賞入り記念に個展も開かせていただきました。ハンデを抱えていてもその中で得意なこと、自分の輝ける場所を見つけて頑張る兄は本当にすごいなと思っています。
昔は自傷も激しく泣いてパニックになることも多かった兄ですが、私や周りの人に危害を加えたことはありません。そして、何故か家族の中でも私の言うことを1番よく聞いてくれます(武力制裁の父には勝てませんが)
私は小さい頃から兄の特別支援学校のイベントやスペシャルオリンピックスという障がい者の方々のスポーツイベント、兄の通う障がい者書道教室にくっついて行っていたためそこで、よくお母さん方に「どうしてそんなに兄妹仲が良いのか」と羨ましがられることが多かったです。よくあるのが、障がいのある子のいる家庭はどうしてもその子を優先せざるを得ないためそうでない子達とどうしても差が出てしまい、ひねくれ、仲が険悪になるということです。しかし私の家は父が絶対王政をしており兄ですら従わせられ、しかも兄は私のいうことをよくきく優しい兄です。だから私も例え母に差をつけられたって(差をつけた母に対するどうしようもないやり場のない悲しみはあれども)兄を嫌いになるようなことはありませんでした。勿論、外で急に大きな声を出して飛び跳ねたりする兄のことを周りがびっくりするという当然の状況に対して恥ずかしいと思うことはありましたが、だからと言って兄の存在を友達に隠したことはありません。むしろ、私は私の唯一の兄である、優しい兄を誇りに思っています。昔は特別支援学校の先生になろうかなと思った時期もあったくらいで、幼稚園の頃のプロフィール?の将来のお仕事欄には"お兄ちゃんみたいな人を助ける仕事"と書かれていました。


と、ここまで兄の自慢ばかり書いてすっかりブラコンっぷりがバレてしまったようです(?)お会いしたことのある方々にどう映っているかは分かりませんが、「妹や弟がいそう」「しっかりしてそう」「面倒見がいいね」と言われるのは間違いなく兄が大好きすぎて色々世話を焼いていたため、兄のお陰だと思います笑
最近参加出来ていませんが「岐阜きょうだいの会」という障がい者の兄弟を持つ人々の集まりに参加し色んなお話を伺っております。今はそうした会への参加やバイトでの時間で兄を始めとした障がいのある方々への理解に繋げていけたらいいなと思っています。また、現在通う大学は方向性が違うものの、どういう形になるかは分からないけれど将来何かしらの方法でそういった障がいのある方々の支えになれる活動ができたらいいなと思っております🍀
次帰省した時はどこかもうちょっと遠くに連れてってあげたいなー!!✨️

前回帰省した時に家族でカラオケ行った時のお写真 📸母

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