相手の行動を変えるためには??
相手の行動を変えるためには、「直感はいつもと同じ反応をする」という点を頭に置いて働きかけること。
相手に直感で返事をさせるのではなく、理性を機能させることが重要。
【例:祖父に介護サービス利用を勧める場合】
ダメな働きかけ:
いつもの食卓で普段と変わらないメニューの晩ごはんを食べている時に、同居家族が「おじいちゃん、介護サービスを利用してみたら」と伝える。
→「まだ、介護なんて必要ないって言っているじゃないか!」と聞く耳持たず。
効果的な働きかけ:
フランス料理店でランチコースを食べている時に、本人の過去の武勇伝に耳を傾けながら、めったに会わない孫が「おじいちゃん、介護サービスを利用してみたら」と伝える。
→「まぁ、〇〇がそういうなら。考えてみてもええな。」
理性を機能させるためには
いつもと違う場所で話をする
時間帯は朝・昼が望ましい(夜は理性が働きにくいため×)
メッセンジャー効果:発信する人によって効果が異なる。最も親しい存在である家族は一番効果が低く、第三者(特に医者等)が望ましい
プライミング&利他性効果:相手にお互い様だと思わせる→武勇伝を聞き出す(「話を聞いてくれたんだから今度は自分も話を聞こう」と思わせる)
行動変容は「スモールステップ」で進めること。
相手との話の最後は「ピークエンド」。笑顔で終えることを意識する。
今回、「保健指導における行動変容」についての講義で学んだことをまとめました。
確かに自分自身に置き換えてみた時に、第三者から言われた方が冷静に話を聞くことができますし、たとえ家族からであっても、いつもと違う場所で聞く方が素直に受け止められるなと思いました。
ちょっとした工夫が、相手の行動変容を促すのに効果的に働くのだと学び、目からウロコ!でした。