ゴミのポイ捨て妄想記 #7 ~4年目、研修の恐怖~
27歳女性。新卒4年目、丸の内OL、企画職。
お茶の水女子大学をしっかり卒業して、就職活動もちゃんと頑張って、丸の内にある大企業に就職できた。
去年までは3年目ということもあって、何も考えずに振られた仕事をこなすだけで良かった。
私の人生にストレスという言葉は無縁なはずだった。
今年から4年目になって、例に漏れず、ウチの会社にも新卒社会人が入社してきた。今日から実地研修で各部を回るらしい。
ウチの部で1番彼らに歳が近いのが私ということもあって、研修担当が私になった。
向こうが緊張してるのは知ってる。問題はこっちも緊張してる事だ。
何も考えてなくてよかった3年間のぬるま湯に漬かっていたので、研修の内容や構成を考えるのがまー大変。せっかくの土日もそれに使って、何とか出来た。
朝9時。
新卒よ。どうか質問せずに私の話だけ聞いてくれ。私だって4年目であんまり知らないんだよ。
驚くほど順調。
よし!このまま終われば大成功だ!
残り10分のところで、恐れていたことが起きた。
新卒の女が質問してきた。
「普段仕事している中で、何を意識して企画書などを書いていますか?」
知らねーよ。私に聞くな。
マジで口から出かけたが、必死で我慢し、5年くらい前に就活の時読んだ自己啓発本に書いてあったことを必死に思い出しながら、返答した。
そこからも信じられないくらい本質を突いた質問をしてきた。
もう何も覚えてない。ちょっとした討論にまで発展しかけた。
気づいたら1時間も残業していた。3年間残業時間0分レコードをたたき出しているカワイイこの私が!
多分あれだな、半年カナダに留学しただけなのに外人思想染み付いたって皆に思われたいが故に今までの性格からは考えられない位明るく振舞ってる陰キャだな。
30分の帰り道。気付いたらコーヒー買ってた。この時期にアイスコーヒー。
微妙に飲めない時期でもないのがさらに腹立つ。
飲み終わったアイスコーヒーを家に持ち帰ると、あいつの顔思い出しちゃうからどこかに捨てたい。
道端に捨てた。
しかも何回も踏みつけてやった。
あの留学女がうちの部に配属されないことを祈るばかりである。
多分あれだな。2年くらいしたらあの女、「私の可能性はこんなもんじゃない」とかいって仕事辞めるな。
なかなか面は良かったからラウンジ嬢とかいけんじゃね。
まぁ。私よりブスだけど笑