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【TRPG】シティ・アドベンチャーは怖くない!
シティ・アドベンチャーのシナリオを作ったり回したりするのって、少し難しそうに感じることもありますよね。でも、大丈夫です!
ダンジョンを街に置き換える感覚で設計すれば、実はとても簡単に楽しめます。
シティ・アドベンチャーが難しいと言われる理由
① 自由度が高い
プレイヤーが「どこへ行くか」「誰と話すか」「何をするか」の選択肢が多いため、GMが全てを準備しようとすると大変です。予想外の行動に対応しきれないこともあるかもしれません。
→ 解決法
プレイヤーが訪れそうな場所をいくつか設定し、その場所ごとに簡単なイベントを用意するだけで、自由度を保ちながらスムーズに進行できます。
② NPCとの関係が複雑
街には様々なNPCが登場します。それぞれの関係性や反応を細かく設定するのは骨が折れる作業です。
→ 解決法
NPC全員を作り込むのではなく、重要なNPCを3人程度に絞り、あとはその場で対応できる程度の簡単な性格や特徴を設定するだけでOKです。
ダンジョン感覚で作るシティ・アドベンチャー
シティ・アドベンチャーは、「ダンジョンを街に置き換える」だけで手軽に作れます。以下の手順で進めてみてください!
1.部屋をエリアに置き換える
ダンジョンの「部屋」を「エリア」に置き換え、冒険の舞台を設計しましょう。例えば以下のようなエリアを設定すると、物語が広がります。
煙草屋横丁:小さな店が軒を連ねる裏路地。怪しい品物が売られているが、店主同士の会話が事件の手がかりになることも。
赤い砂時計広場:大勢の商人が集まる場所。時計塔の影に秘密の取引が行われているという噂が立っている。
風鳴る運河:街の水路沿いにあるエリア。夜になると何かが潜んでいるらしいが、昼間はのどかな景色が広がっている。
エリア名を工夫するだけで、独自の冒険感を出せます。
2.宝箱を情報に置き換える
シティ・アドベンチャーでは、「宝箱」を「情報」に置き換えます。情報を得るためには、プレイヤーがNPCと交流したり、エリアを探索したりする必要があります。
煙草屋横丁:店主が「毎晩、何かが屋根を走り抜けていく」と不安そうに語る。この情報が、新たなエリアへの道しるべになる。
赤い砂時計広場:噂好きの老人が「昨夜、この広場で貴族らしい人物が人目を忍んでいた」と話す。信じるかどうかはプレイヤー次第。
風鳴る運河:運河に落ちていた破れた手紙が、事件の真相に近づくヒントを与える。
情報を宝物のように扱うことで、プレイヤーは探索のワクワク感を感じられます。
3.トラップをイベントに置き換える
街中では「トラップ」の代わりに「イベント」を用意しましょう。予期せぬ出来事をエリアごとに散りばめることで、冒険の流れが生まれます。
煙草屋横丁:不審な人物を尾行する展開になるが、途中でプレイヤーが撒かれる可能性も。
赤い砂時計広場:密売人がプレイヤーを怪しみ、周囲のNPCを使って陽動を仕掛けてくる。
風鳴る運河:運河から突如現れる水中の生物に襲われ、戦闘や隠密行動が必要になる。
イベントを「選択肢」として提示することで、プレイヤーは自由に物語を進められると感じられるでしょう。
4.クライマックスに向かう!
これまで集めた情報をもとに、ついにラスボスの隠れアジトへと突入します!
アジトでは罠や敵が待ち構えていますが、プレイヤーたちは知恵と勇気を振り絞って突破していきます。そして最後には、悪事を働くラスボスとの直接対決!
ラスボスを懲らしめて、事件を解決。街に平和を取り戻すことで、プレイヤーたちは達成感と共にハッピーエンドを迎えられるでしょう。
最後に
シティ・アドベンチャーは、ダンジョンの枠を街に広げただけと考えれば難しくありません。自由度が高い分、プレイヤーが自分の選択で物語を動かしている感覚を得られるのが魅力です。
ぜひ、街を舞台にした冒険を試してみてください!