日の目の見えた恋煩い
冬子「はぁ……みんな遅いな……」
(私こと柊冬子は喫茶「エブリシング」で人を待っていた)
朔夜「ごめんごめんメイクに時間かかっちゃった」
冬子「にしたって遅くない? 」
朔夜「だって少しでも可愛くしないとせっかく作ったこの服が可哀想じゃん」
冬子「先生もホント面倒くさい事させるよね服飾の学校だからって授業で作った服でメイクしてハロウィン楽しめなんてさ」
朔夜「私は別にいいと思うけどね冬子のそんな可愛い服見れてるわけだし」
冬子「朔夜……あんた私のこと口説こうとしてる?やめてねこんなとこで」
朔夜「私、女の子好きだけど流石にこんな人がいる所で大の親友口説く勇気はないよ」
(ヘタレ……まぁ私が言えたことではないが)
佳那「お二方私に気づかずいつまで乳繰り合ってるの?」
冬子「佳那いつのまに」
佳那「冬子が私のこと口説こうとしてるって言った辺りからいたよ」
冬子「ほぼ最初からじゃん……」
朔夜「言ってくれればよかったのに あと私トイレ行ってくるね」
佳那「丁度朔夜がいなくなったからいうけど冬子あんたいつまで朔夜との関係なあなあにするの?
気づいてるんでしょ? 」
冬子「わかってるよ……」
(やはり佳那には気づかれていたようだ)
朔夜「ただいま~二人とも何話してたの? 」
冬子「三人そろったし朔夜帰ってきたらお会計しよって」
佳那「冬子、私お会計してきてあげるからまどろっこしい真似してないで朔夜にさっさと思い伝えなさいよ」
(耳元で佳那が私にそう言ってきた)
朔夜「お会計だねいこっか」
佳那「冬子が伝えたいことがあるらしいからそれ聞いてあげてお会計は私がしとくから」
(佳那!まだするなんて一言も言ってないのに!)
朔夜「冬子、話って何? 」
冬子「あんな態度取ってたけど私…朔夜のことが…好きなの!」
朔夜「ほんと?」
朔夜は涙を流していた
冬子「ほんとよ そんなに泣いたらせっかくのメイクぐちゃぐちゃになるよ」
朔夜「だって…だって…私から一方的に好きなだけだと思ってたから…」
冬子「怖かったの…色々と…でもこれからはよろしくね彼女さん」
朔夜「うん!」
冬子「あーもうメイクぐちゃぐちゃじゃんお手洗いいくよ」
私と朔夜はお手洗いに行き朔夜のメイクをなおすのでした。
佳那「手間がかかるわあの子ら」
店員「お客様セリフの割にすごい笑顔ですよ」
佳那「そうですかまぁ嬉しいですけどね あーあ私も彼氏か彼女欲しいなぁ」