年相応 〜20歳の頃描いた絵を振り返る

手書き文字について
「濃くしっかり書くように」と
注意されてきました。
3枚複写の伝票は3枚目が読めなくなるので
意識して力を入れないと写らなくて
苦手でした。
でもレタリングを知るとゴシック体の文字に魅力を感じてくっきりした文字も書くようになりました。
得意になり体育祭の旗の文字を描いたりしてました。
文集の表紙描きもしてました。
繊細な線は大人びた絵になると思います。
小学生の頃は無条件に褒められて出品されて受賞してきました。
中学生になり、褒めて下さる美術の先生がいる一方で冷たい先生にも遭遇しました。
姉も冷たい先生と目一杯褒めてくれる先生とあると言っていたので「先生」の好みもあるのかな?などと話したりしてました。
年相応の絵ではなかった…ようです。
そう気づいたのは漫画家「キャッツアイ」の北条司さんのインタビュー記事で
子供らしい絵を描くように指導された?云々の話を知ったからです。

私は鼻持ちならない態度だったのかと我が身を振り返ることもありました。けれど描いた絵が外部で受賞していることはよくあったので自尊心は保たれました。

そして、25才頃にデッサン教室を見つけて通いました。しかし正社員で体力もない私は通えず3か月持たずにやめてしまいました。
でもその先生は、
私の描く線を、「なんともいえない影の描き方をするねぇ…」と評されました。
記憶が曖昧ですが、褒めて下さった気分でした。
貴重な褒め言葉でした。

世の中や会社の求めることに合わせてきた生き方をしてきましたが、今一度、自分の持ち味を
生かした生き方がしたいなあと思っています。

過去の絵をみながら、作品には
隠しようのない人の個性が出ます。
過ぎ去った若かりし頃のものには
年を重ねても残る自分の感性を自身が感じることができます。
この絵は たぶん
富士フイルムの広告記事だった写真を
模写したかもしれません。



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