即身仏とミイラの違い
毎年どこかでエジプト展があるけれど…
日本全国で 18体の即身仏が
祀られているというが、
即身仏とミイラの違い、ふと気になった。
(そのうち7体は山形県)
西洋のミイラは内臓を取り出しているが、
日本の即身仏は生きながらに
食べ物を制限して腐らない体を作りあげていく
苦行。
【 即身仏】
僧侶が未来永劫までミイラとして人々の救済を祈り続けようというもの。
●即身仏になるまで
米、麦、大豆といった穀物5種を断ちます。
体が慣れてきたら十穀断ちにします。
<木食行>
その間毎日、冷水を浴びて汚れを除き身を清めます。桶で奇数回。
<水垢離>
体が骨と皮になるまで続けます。
人により70年かかる人もいるそうです。
また腐らない体にするために漆をのみます。
嘔吐しますが、飲み続けて抗菌された体にし
防腐効果を高めます。
(エジプトのミイラは防腐剤としてシナモンが使われています)
死期が近づいてきたら、弟子や信者の手を借りて
土を掘って穴の中に石室を作り
木棺を入れます。
竹筒で空気穴をつくり 呼吸できる環境を
整えます。
毎日、ふせがね、か鈴を鳴らして読経をします。
聞こえなくなったら空気穴を塞ぎ3年3カ月後に取り出します。
ふせがね(仏具)
山形県鶴岡市
真如海上人は20歳より70年余りの苦行を重ね
96歳で土中入定しました。
真如海上人(湯殿山総本寺)
まさに
命捧げて人々を救う…過酷な業務です。
当然、失敗もありました。
脂肪や筋肉が残っていると
うじ虫がわいたり腐敗します。
また、ミイラ化せず白骨化してしまう場合もあります。
そして、悲しきかな、、、
石室から掘り出して貰えず朽ちた例もあるそうです。
法律上、明治期に禁止されます。
仏とはいうものの遺体であるため
文化財として指定は受けられず、補助金はなく
護持寺院にとって維持コストが負担となっています。
出羽三山は霊験あらたかな神社があるそうで
修行も行っています。
湯殿神社(山形県)は
「語るなかれ 聞くなかれ」と言われ
途中から撮影厳禁な厳粛な場所として有名です。
神社巡りも好きですが、知人が
出羽三山は「怖い神社」だというので、興味はありますが、お参りする日がくるのかどうか、
今の私には不明です。
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