「盲導犬クイール」〜滋賀県のことやちょっと不思議な話

もう20年以上前になるけれど、写真に惹かれて「盲導犬クイール」の本を読み、角膜移植をしようとアイバンクに登録した。
待つ姿のクイールに切ないくらい感動してイラストまで描いたが、、、ちょっと不作な出来上がりで人に見せたことがなかった。
でも見てもらいたくなった。
こういう感覚は本当に不思議なものだと思う。

我慢できる賢い犬だけが盲導犬になれる。その我慢強さが健気で私は何かをしたくなった。

小さい頃、犬は散歩が大変だから飼わないと私の家は決めていた。けれど犬も好きな私は学校帰りに友達と別れた後にガソリンスタンドの犬を毎日のように撫でていた。日課のように撫でていた。

盲導犬を知ったあと、働く犬たちに興味を持った。災害現場には海外からの精鋭ワンコも日本に来ることを知った。災害救助犬の写真集など眺めては精悍な犬の姿に鼻の下を伸ばしていた。

子供と図書館に行っていた頃、聴導犬や介助犬も知った。

クイールの本に登場する訓練士、多和田悟さんにも興味が湧き他の本も読んだ。
多和田さんには単なる訓練士としてでなく人間的に深い想いも感じて気になった。
多和田さんの育った滋賀県近江八幡市はキリスト教の信者も多く慈悲深いというか少し独特な文化があると知った。
その後、建築の記事からアメリカ人建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズを知った。宣教師でもあったヴォーリズが近江八幡市で英語を教えて数々の名建築を残していた。
さらに数年前、神社巡りしながら知り合った人から琵琶湖近くの蓬莱駅は寂しく不思議な感じなんですよ、とふとした会話から知る。
滋賀県は比叡山延暦寺も不思議な現象が起こるというけれど、、、😳

とまあ、私が強く惹きつけられてきたものが奇縁のように繋がることがあり、こうした感覚を楽しんでいる。

アイバンクに登録した後、思うことあり献体を決めた。

2023年、私は毎朝、犬の散歩の人たちに会うようになった。不思議なくらい毎日。それとは別に職場の人と友人と15才ほどの愛犬が相次いで亡くなった。犬の散歩の人と何故か出くわす機会が増えて、その人の愛犬が亡くなると散歩の人たちとほとんど会わなくなってしまった。

日常のささやかな偶然も、記憶にとどまり繋がる事象も手繰り寄せて明らかになる何かがあると人は未来へ目を向けていくみたいだ。

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