ジャポニカ学習帳 撮影裏話 昆虫カメラマン山口進さんのこと

ジャポニカ学習帳の表紙の写真
ご存知ですか?


1978年より始まったジャポニカ学習帳の
綺麗な昆虫や花の写真。
撮影してきたのは自然写真家 山口進さん。
昨年2023年12月23日 
山梨県にて永眠されてました。


参考:flash オンライン

子供の頃
何気なく見てきた写真の数々。
私は結構 虫が好きで、蝶々、トンボ、ミツバチなどを獲ったり、モンシロチョウや蚕は
育てて見たことがあります。
でも男子がよくやる昆虫採集はしたことありません。
ジャポニカ学習帳は、珍しい昆虫の写真が見られて好きだったほうかもしれません。

そういえば今森光彦先生の写真展も見に行っていたし、
昆虫画家の熊田千佳簿先生の絵にも
感動していました。😅

…   話は山口進さんに戻します。
この素晴らしい写真の数々
危険と背中合わせの状況から生まれた
貴重な写真だった。

●アフリカ最大の蝶 ドルーリーオオアゲハ
アフリカ 旧ザイール生息
滞在は1ヶ月だったが2週間かけて
生息地を見つけ出してめでたく撮影。しかし
カメラの不具合で、半分以上がダメになっていた。


注意:山口さん撮影のものではありません

●ヘラクレスオオカブト
ホンジュラスの山奥の山小屋に2週間滞在。
小川で顔を洗うと目の前にジャガー。
 


注意:山口さん撮影のものではありません

●高山蝶
コロンビア  高山蝶を探して強盗に囲まれた。刀で額を切りつけられ、全財産を持っていたので抵抗するとピストルが出てきた。結局 全財産を取られて大使館に逃げ込んだ。

●ブラジルのコガネムシ
パラグアイ大オニバスの受粉を媒介する
コガネムシを撮ろうとして滞在。
ジャガーの生息地で、毎日10頭もジャガーを見かける日々だった。

山口さんは
大学卒業後、富士通のSEとして就職するが、
たまたまデパートでやっていた昆虫写真展を見て感動し、会社を辞めて写真家をめざした。

あの鮮明でダイナミックな写真は
ありとあらゆる危険の中で撮られた
まさに貴重な写真だった。

ありがとうございます。
あらためて ご冥福を
お祈りいたします。

美しい自然の
生き生きした生態も醸し出す写真は
撮れるまでに
生きるか死ぬかの体をはった
体当たり撮影あってこそだった。

お金でも名声でもなく
撮りたい被写体を追う。
怖い思いをしても続ける。

ただ ただ 凄い…

昨日 ケニアに入国するには
7種9回の注射をしないといけないと知った。
アフリカは
感染病も怖い地域だったし…



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