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20221215 散弾
久しぶりにちゃんと起きた。久しぶりにちゃんと起きるために朝から用事を作ったのだが、こんな日に限って一段と寒く、ベッドを出るのに苦労した。
凍えながら自転車を漕いで20分、ほぼ2ヶ月ぶりに美容院に来た。先月予約していたが、所持金が無いあまりキャンセルしたため、いよいよ髪は別々の方向に伸びて難しくなっていた。
美容師さんと話すのは苦手だ。こっちから話題を出すことなんてほぼない。でも、今日は外がメチャクチャ寒かったのだ。こういう時は、「いよいよ冬って感じですね」とか言えるはず。
『寒いね』と話しかければ『寒いね』と答える人のいるあたたかさ/俵万智
みたいに、「寒い」って、外気に等しく行き渡るゆえに街の住人全員がすっかり困っていて、かつ、困ったね〜、と笑い合える貴重な状態だから…「暑い」も似てるけど、若干の苛立ちが含まれてるから少し違う気がする。
この『寒いね』が私が冬を好きな理由の一つでもある。
「服、色同じですね」と話しかけられ、「ホントだ ヘッ」と答えた。店を出ると少し日差しが増していた。先月で辞めたバイト先の前を全力で通り過ぎ、帰った。
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