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20221220 城壁
この季節に24時間何も食べないと手足の冷たさが異様に気になってしまう。久しぶりのカップ焼きそばに心底感動してしまった。
『氷の城壁』を少し読んだ。高校を舞台にしたn角関係が主軸のラブコメ。女の子、ほんとに可愛い〜。いやその、主人公たちみんなが、ほんとうに、ほんものの性善、という感じで応援したくなる話だ。彼らは決して完成していない。高校生だし。それぞれ、衝動的にあるいは無意識に他人を傷つけたり、自分を正当化したり被害者ぶったりする。でも、何というか、一言でいえば、みんな、自分をよりよくしようとしている!偉すぎるのだ。偉すぎる。恋愛や友情が進むなかで、彼らはそれぞれ自省する。他人について考え、自分についてさらに考え、その結果、自然な結果として、彼らの関係性は次に進むのだ。ガガガガッッ、ドンッ!みたいな感じじゃない。偶然と必然、理解と誤解、接近と隔絶、前進と停滞がそれぞれに重なっている。良い。
もちろん、みんなの、いたって普通の日常も愛おしい。自動販売機だけではしゃいだりできるし、めっちゃ食べるし。ファミレスとかボーリングとか公民館とか。帰り道が楽しいっていいね!
これが、この漫画こそが私たちが追い求めた「リアルな青春」なのか。いや、これは多分違う!だって、彼らは特別に性善だから!少なくとも主人公たちは。現実はこんなんちゃう。親しくなる人全員と自分自身が、完璧な自省心と、言語化能力と、特別な勇気を持っていないと、こんな青春は送れん!例えば私の場合、私がまず、そうじゃない。凡庸な人間だ。今も凡庸なのだから、高校生の時はなおさら、何回タイムスリップしても凡庸なままだ。「リアルな青春」は幻想だ。
だから、こういう漫画を読んで思うのは、「もし俺が高校生に戻れたら…!」とかではなく、「果たして、今からでも俺は彼らにように成長できるのか…?」なのだ。そう思うしかないのだ。
でもさ、でも言っとけばよかったって事とか、あるよね。
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