潜在的に不老不死

最近、母からこんな連絡があった。
「お父さんが、未払いのあなたの年金を払ってくれるそうだけど、お願いする?」

何のことだか意味がわからなかったが、どうやら「学生納付特例」なるものの話らしい。
20歳になったら年金を払う義務があるが、学生のうちは免除されるよ。
でも、免除された分の金額を後から払えば、年金を全額もらえるよ!
調べた感じ、こんな内容だった。

概要は理解した。
そして、冒頭の母の発言に立ち返っておきる疑問。
今、私の年金の話してる?つまり

この人は、私が65歳になるとでも思っているのか?

スッとこんなことが脳裏によぎって、驚いた。
ちょっと混乱した頭で整理する。

  • 今後、死ぬ予定は特にない

  • 生きた年数だけ、歳はとる

  • 実際、10年前の私より、今の私の方が10歳年上だ(きっと10年前の自分に言っても、信じてもらえないかもしれないが)

つまり、理論的に言うと、私は65歳になり得るということだ。

なんだこの、当たり前の結論に対する奇妙な違和感は。

私は死ぬ予定なんかないよ?
でも、歳をとることもきっと無いんじゃないかな。

あー、私って自分のことを不老不死だと思っていたのかもしれない。

高校生くらいの頃は、自分が大学生で時が止まるような気がしていた。
流石にもうそんな事は考えていないと思っていたけれど、まだ奥底に沈殿してたんだなぁ。

何か自分の夢を壊してしまったような気分になって、少し申し訳なかった。

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