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ヒトの未来も尊厳も踏みにじった世界が描かれ続けているMAD
【セクション1:MADで描かれる人間の内面の弱さや狂気について】
ここでは、大佐やレオンの狂った信念、そして変異者たちのメンタリティの変化に焦点を当てていきます。彼らが持つ手段が目的化する心理、適合者探しの手法、マインドコントロールの影響、罰を受けることで正気を保つ様子など、人間の内面的な葛藤が描かれています。
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『エイリアン:コヴェナント』において、アンドロイドのデヴィッドが「価値のない種(人類)に再生はさせない」と語るシーンがありますよね。これを大鳥先生が描くMADに置き換えると、「適合者になれない人類は存在させない」というメッセージが浮かび上がります。これらのメッセージを踏まえると大佐やレオンは、エイリアンシリーズにおけるウェイランド・ユタニ社を象徴しているように思えます。
『ロムレス』で描かれる主人公たちが、同社の植民地惑星で酷使され、未来に希望を見いだせないという設定は、MADにおける「適合者でなければただの肉」というテーマと共通しているように考察できます。ただの肉だなんて…あんまりじゃないかとジョンが嘆き悲しんでいる姿が頭に浮かんできそうなストーリーです。
また、拷問される兵士がヘルメットを被ったままである理由や、月が2つある理由など、MADに見られる閉鎖環境での恐怖は、エイリアンシリーズの宇宙や未開の惑星での恐怖と重なるところが見受けられます。
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変異者たちは、精神的に異常をきたすことが多いと考えられます。第9話のギャグ回には変わったキャラクターが複数名登場しましたよね?大佐やレオンが行っている人体実験の影響により肉体に変化が現れ、脳に影響を来しているという説も濃厚だと思いませんか?脳には思考や記憶、情報伝達など自己を司る機能が多く備わっています。そこに変化を来したと考えると、いざ自分とは全く異なる人格の人間が誕生してもおかしくはありません。そのため、現在適合者なのか試す”実験台”にさせられているジョンが生き残った場合、性格に影響を来しているのか、彼の目つきや言動により注目していきたいですね。
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