リュープリンは打たない選択
乳がんの治療を受けている病院で、生理が戻った話をしました。
私は トリプルポジティブ
(HER2もホルモン受容体陽性も陽性なので フルコース治療がガイドラインで定められています。早期乳がんは術後に 治療して 叩くことで 再発を防ぎ 寛解に向かう、というのが大切です。
抗がん剤しないといけないって お金と時間と髪の毛などなど葛藤したけど、そのおかげで 薬が効くから 再発を防げるってポジティブに考えるサブタイプです)
山田邦子さんが 「私は早期だから 抗がん剤しなくて良かったけど」と仰っていましたが、間違えた認識だと思います。早期でも 抗がん剤するパターンもありますよって言いたいです。
何人にも「もっと早くいっとけば良かったね」と言われたり、末期がんと勘違いされたり、いかに 皆様の 抗がん剤のイメージが きつめかがわかりました。 私も含めて。
生理があるってことは 女性ホルモンを餌にするがんに 餌を与えるので、リュープリン で 卵巣機能を抑制するのが良いのは理解していました。
抗がん剤で 止まった生理が戻るのは、医師も 看護師も 想定していたようでした。
私は ずっと 生理が止まるのが嫌だと訴えていました。
医師が、今日、リュープリン は 打たないと。
「生理は自然のもんやからな。やけど ない方がいいのはわかっとるな。」
の 主治医のひとことに愛情を感じました。
生理が戻ったことを伝えることになった、問診した看護師の第一声の
「良かったね」
も、 私を見守ってくださる がん仲間のあたたかさと重なって 気持ちがあたたかくなりました。
化学療法室にいる、若い看護師の事が 羨ましくて ひがむ気持ちを抑えるのに必死でしたが、今日は普通に接する事ができました。
ここまできて、やっと 医療従事者に感謝する事ができた私です。
再発防止の治療は長いから 都度悩みますし、何が正しいかは 神様にもわからないのかもしれません。
母は、告知時に全摘しかないことを告げられて とりたくないからと手術拒否して、抗がん剤後 アナストロゾールを飲み、腰が痛くなり(転移か副作用か、聞いても真実をなかなか言わない)
ようやく 両胸全摘の手術を決意したけど、手術ができないようです。
私の親だから、と 笑うしかないけど
何が言いたいかというと。
いかなる場合も
後悔は先に立たず と 母をみていて思いました。
私は 生理が止まっていた間の
喪失感に くっついてきた
あらゆる感情をバネにして、
心おだやかに 闘病していきます。
副作用や、 気持ちを押し殺して 命優先でリュープリン を 打っている 人は 私からしたら 強い人。
私は私らしく います。
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