詩 水彩画家
茶色と黒が基調の室内
ヴィンテージの重厚感
紐育で恋したときの
お部屋の感じ
あなた恋しさにダイヤル廻せば
あなた以外の甘い声
破局に終わった恋愛は
画紙に描いたらスミレ色の色彩だった
私は水彩画家
なんでも透き通った画で表す
生き生きとした瞳を持った人物
じいっと眺めて飽きない顔立ち
クラシカルなアスペクト有り
いつかあなたのお顔が描ければと
そう思っている私に
あなたの訃報が入り
人物も見ずに描けるかしらと
危ぶむ私に
どうぞ夢の中で現れて!
笑って、怒って、すねて、そして愛して!