詩 ストライプのパンツと私
光る表面
愛らしい限り
いにしへの音楽家
照り渡る才能
ストライプのパンツ
とってもよい
どこへ行ったかわからない眼鏡
探すには役に立たず
お母さんのお使い
始めは引き受けて
結局行かないの
ロクデナシとの結婚
私の手足には重りがつながれ
あなたのオルガン
空気の出し入れを上手くして
じゃないと音は出ないよ
明日への階段
登り詰めると二階に出る
シャネルスーツは機能的
お仕事する時はいつも身支度
ロックでキスして
愛で殺して
コーヒー色の
セピアの世界
ブランデー垂らせば
仄かな匂い
緑の切り妻屋根
グリーンゲイブルズのアン
アンシャーリーは
空想の世界を持ち
あなたの似顔絵
最終的に
モディリアーニ
詩集を読む間
五万人は悩殺出来る
予定
昨日の悩みは
今日で殺して
無理する輩は
胃が荒れ廃れ
倒れるのは必定なりと
みそなわす世間
ティッシュボックスは
ひっくり返り
いざという時に私が困る
どうでもいい
地図の国
アメリカ合衆国の州の上に
旗を置き
パーティーが始まれば
どんどんポテチが消費され
咳き込む女性は
優雅さとは一時的に訣別してる
地平線に日焼けした肌が
赤銅色のモンゴル人
深く深く侵攻していく
あなたの心へ