16年婚活して42歳で独女を卒業した話 ①
モテない人生ではなかった。だけど、どこかずっと恋愛は不器用だったから、16年も婚活することになってしまったんだと思う。
小学生の頃は自分を好きそう、みたいな男子がいるなぁとわかっていたくらい。
中学生になり入学してすぐに一目惚れをした。違うクラスの男子だった。ドキドキしてなにも話せなかった。毎週月曜日の朝礼で体育館に集まると隣の列の私の斜め後ろに彼がいた。上履きのつま先が視野に入るだけで嬉しかった。そう、視野見。
結局その男子は私の中でプリンス化し、何も発展はなかった。中学生の卒業間際に別の男子から告白され、まんざらでもなかったので付き合ってみることにした。これが人生はじめての彼氏。
がしかし、デートは確か1回しかしてない。公園を散歩したけど緊張で会話が続かなくてお互い気まずい思い出しかなかったと思う。
私のモテ期は高校生で開花した。高校1年の時から高3の先輩に待ち伏せされて告白されたり、
他のクラスの男子に部室に呼ばれて告白されたりしていた。完全に高校デビューをした。
そんなこんなで、高校二年生の時に三年生の先輩と付き合った。
この人といろんなはじめての経験をした。
はじめて、人に溺れた。それがいけなかったのか、4ヶ月で振られた。
この時に私の中に恋愛のトラウマが生まれた。
私は割と楽観的なので、お年頃になったらその時付き合ってる誰かと自然の流れで結婚するものだと思ってた。だけどそうはいかなかった。
確かに、私の周りはみんなそんな感じでスルスルと結婚していった。何度か、次は私の番だ!そう奮い立たせていた。取り残された自分がいた。
独女はよく結婚願望がないと言われる。私もよく言われた。はっぴーちゃんはかわいいのに結婚できないのは結婚願望がそんなにないからだよ。人生楽しそうだもん。
言葉は悪いがクソ程あった。なんなら、小学生の時からいつかはお嫁さんになろうと思ってた。
友達も励ます言葉がないのはわかっていた。
もうほっといても欲しかったし、励ましても欲しかった。完全に拗らせていた。facebookのタイムラインが旦那や子供の話ばかりになり静かに閉じた。
今度はインスタグラムも結婚報告や子供の記録だらけになった。誰にもいいねしなくなった。
結婚したくても辿りつけない16年間は本当に地獄でしかなかった。ただ私の場合、根がポジティブだからやっていけた気がする。そこだけは私の取り柄な気がしている。『苦労の先には幸せがある』
いつもその言葉を唱えながら、布団の中で泣いていた。私の地獄のスタートは28歳からだった。
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